ハルナプロデュース(本社:群馬県高崎市)が2016年から販売しているタイのフルーツプロダクトブランド「CHABAA(チャバ)」がSNSで話題になりじわり拡大している。
「チャバ」は、タイ・バンコクのCHABAA(チャバ)社が2000年に立ち上げた新興ブランドで、「チャバ」ブランドのジュースとジャムがタイ国内に流通し世界25カ国以上へ輸出されている。
今後ブレイクを見込むのは「チャバ 果汁100%ポメロ&グレープ」。
ポメロは、文旦(ぶんたん)の一種の柑橘類で、タイではソムオーと呼ばれ日常的に食されており、スーパーやコンビニなどで売られている。
「チャバ 果汁100%ポメロ&グレープ」は、ポメロ果汁にホワイトグレープ果汁をブレンドしたポメロ果粒入りの果汁100%飲料で日本には昨年上陸した。
その販売動向について、取材に応じたハルナプロデュース・マーケティング本部ブランディングUnitの臼倉さえこ氏は「タイではもともと1L商品があり、現地在住の日本人にも好まれていたことから輸入開始し21年6月に一部の売場でテスト販売したところ、現地で飲まれたことのある方々が“日本でもポメロが飲める”とSNSで発信したことで一気に情報が拡散し直ぐに品薄になった」と振り返る。
この反響を受けて追加製造を依頼し販売体制を整えて9月21日から正式発売。その後も販売好調で、今年3月29日には180mlサイズの「チャバ 果汁100%ポメロ&グレープ」を新発売する。
今後は、販売の追い風として、青果のポメロとのクロスMDにも期待を寄せる。
「ポメロは12年に輸入解禁されており、青果とジュースを一緒に陳列することでインパクトある売場作りが検討できる」と述べる。
青果のポメロについてはUSDA(アメリカ農務省)のデータを引き「ポメロはレモン・オレンジ・ライムなど主な柑橘類の中で100gあたり61mgと最もビタミンCを含み、カリウムは100gあたり216mgとグレープフルーツやキウイよりも豊富に含んでいる」と説明する。
グレープフルーツとの比較では、ビタミンC含有量は約2倍、カリウム含有量は約1.6倍となり、カロリーは10%下回っている。
タイ産のストレートすいか果汁にレモン果汁を少量加えた「チャバ果汁100%ウォーターメロン」も売れ筋となっている。
「18年に180mlサイズを発売開始したところ“おいしいスイカジュース”としてメディアやインフルエンサーに取り上げられ、タレントさんからの情報発信もあり話題となり初年度は品薄になってしまった。19年から供給を整えて1Lもラインアップに加えた」という。