今年は「ペイザンヌサラダ」の年! グループ一丸で新トレンド創出、食卓の定番目指す キユーピー

キユーピーは2月22日、22年春の市販用新商品を発表した。フランスで親しまれているペイザンヌサラダを紹介するとともに、3月3日から販売の「ペイザンヌサラダ ドレッシング」の特徴やマーケティングの方向性を発表した。

ペイザンヌサラダは田舎風サラダを意味し、フランスで親しまれている野菜と卵などを盛り合わせたカジュアルなサラダ。同社ではこのサラダにベストマッチするドレッシングを開発し、20年2月に「ペイザンヌサラダ ドレッシング」として業務用ルートでの販売を開始。今年の3月3日から市販用として180gボトルタイプを発売。近い将来にはペイザンヌサラダを、過去に同社が国内に普及させてきたシーザーサラダ、コブサラダと同様の定番サラダとして育成する考えだ。

今後、同社グループの強みである内食、中食、外食の各方面で展開。キユーピー、サラダクラブ、デリア食品、ケイパック、キユーピータマゴ、キユーピー醸造といったグループ企業が協働し、新たなトレンド創出を目指す。サラダクラブでは4月に「10品目のサラダレタスやパプリカ」(160g)に「ペイザンヌサラダ ドレッシング」の小袋を添付。デリア食品では期間限定で、直営ショップのデリコメールで「12品目のペイザンヌサラダ」を販売する。3月18日からはテレビCMも開始するほか、春はイースターキャンペーン、夏は世界のサラダフェアといったプロモーションで話題を創出し、店頭を活性化する。

宇田川敦子氏㊧と佐藤誠也氏(キユーピー) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
宇田川敦子氏㊧と佐藤誠也氏(キユーピー)

年間販売目標の5億円は、「コブサラダ ドレッシング」が発売後約5年で到達した金額。「ペイザンヌサラダ ドレッシング」では、CMやグループ連動の取り組みを進めることで初年度での達成を目指す。

市販用市場統括の佐藤誠也氏は「生活者の食に対するニーズや健康課題の多様化は見逃せない変化ととらえている」「当社グループは多様化する生活者ニーズや購買行動にフレキシブルに対応し、より耳を傾けようと21年度にグループの経営を市場担当制に転換した。今年はグループ一丸となってペイザンヌサラダで新たなトレンドを創出する。多くの方にペイザンヌサラダを知っていただくための施策を進め、一過性でなく定番メニューに育成すべく取り組む」と意欲をみせた。

家庭用本部調味料部の宇田川敦子氏は「未曾有の環境変化の中で生まれたニーズに対して内食と中食、外食の双方向からペイザンヌという新たなサラダを提案することで、サラダを通じた楽しさを伝えたい」と抱負を語った。

 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)