アサヒ飲料、新ブランド「和紅茶」でルイボスティーなど香りを特徴とする無糖茶カテゴリーに参入 その勝算は?

 アサヒ飲料は、新たに「和紅茶」ブランドを立ち上げ、無糖茶市場の中で大きな伸びをみせるルイボスティーやジャスミンティーなど香りを特徴とする無糖茶カテゴリーに参入する。

 相生宏之常務執行役員マーケティング本部長は「香りが特徴の無糖茶市場は17年から21年までの5年間で130%伸長し新たな潮流になっているところに着目した」と語る。

 ブランド名は「和紅茶」だが、紅茶ではなく香りが特徴の無糖茶市場に勝算を見込む。「紅茶というよりも、香りが特徴の無糖茶カテゴリーを拡大する上で『和紅茶』ブランドを掲げて展開していく。無糖茶市場の中で、香りが特徴の無糖茶カテゴリーの構成比は約23%あり、そこに商機がある」と説明する。

 コロナ禍による家庭内需要で飲み物にこだわりを持つ人が増加していることにも商機を見いだす。「飲み物にこだわっている方が増え、それを手軽に飲めるRTDにその流れがきている。この新たな商機である『こだわり×手軽さ』に着目して、国産茶葉100%使用の和紅茶に仕立てた」という。

 商品名は「和紅茶 無糖ストレート」(500㎖PET)で4月5日に新発売される。原料は鹿児島県産茶葉を100%使用し、最高位茶師である「茶師十段」六代目・東源兵衛(ひがしげんべい)氏が中味を監修した。

 同商品について東源兵衛氏は「苦みや渋みを抑えつつ、ほのかに甘みやフルーティーさのある今までのものとはひと味違う日本らしい和を感じさせる紅茶に仕上がった」とコメントを寄せている。

 年間販売目標は200万箱。

 女優の西野七瀬さんを起用したTVCMとWEBでのコミュニケーションを展開してブランド認知獲得と需要喚起を図る。