ネスレ日本は3月1日、「ネスカフェ エクセラ ボトルコーヒー」からラベルレス商品を発売した。
ネスレグループが25年までにバージンプラスチックの使用量を3分の1削減することなどを掲げるコミットメントの一環で、海洋プラスチックごみの課題に向けた取り組みを推進する。
ラベルレスの対象アイテムは「甘さひかえめ」と「無糖」の2品。通常ラベルに記載している原材料名などの法定表示は外装箱(段ボール)に記載し、容器への記載が必要なリサイクルマークはペットボトルにエンボス加工を施すことで対応。これによりラベルとステッカーを使用せずに、ケース(12本入り)単位で販売する。
「EC中心に店頭でも販売していく可能性がある」(高岡二郎飲料事業本部レギュラーソリュブルコーヒー&RTDビジネス部部長)という。
なお同社によると、昨年は700㎖以上のボトルコーヒー市場が金額ベースで前年比1%減となった中、「ネスカフェ エクセラ ボトルコーヒー」と「ネスカフェ ゴールドブレンド ボトルコーヒー」をあわせた「ネスカフェ」ボトルコーヒーは市場を大幅に上回る伸びをみせ7年連続売上№1を記録した。
ボトルコーヒー市場は、金額ベースで11年3月から21年2月までの10年間で約1.3倍拡大し、近年は秋冬の飲用需要増加が市場をけん引。
同社調べでは、21年2月からの過去10年間で、春夏(3-10月)の伸長率が約1.2倍であるのに対し秋冬の伸長率(11-2月)は約1.8倍となった。
秋冬は、購入金額とともに特に購入率が伸び、同社は通年ユーザーが増加しているとみている。