J-オイルミルズは4月1日納品分から、油脂製品の価格改定を実施する。上げ幅は家庭用・業務用・加工用40円/㎏以上(2月から価格改定を実施した菜種油製品は除く)。
大豆相場は再生可能燃料向けや中国の需要増に加え、今年に入りラニーニャ現象の影響とみられる降雨不足から南米産大豆の減産懸念など複数の要因が重なり、大幅に上昇している。
パーム油相場も主産地のマレーシアにおいて、コロナ禍による農園の労働力不足で生産量が低迷していることに加え、インドネシアがパーム油の輸出管理を厳格化する方針を打ち出したことで、史上最高値を付けるまでに高騰している。
菜種油製品は2月から価格改定を先行しているが、大豆・パーム油など油脂製品全般について価格改定を決めた。同社では「原材料価格の高騰に加え、エネルギー価格や物流費などのコスト増加分をすべて吸収することは極めて困難な状況になっている」と説明した。