紙容器入り「オレンジ温州みかん」(330ml)が2月22日から全国展開するコンビニ大手で発売されている。
同商品は、三菱食品・エム・シー・フーズ初の共同開発商品。三菱食品が企画・商流・物流を、エム・シー・フーズが開発・製造をそれぞれ担った。
希望小売価格は税込168円。
消費者の甘さ離れや野菜飲料に比べて栄養価値が浸透していないことを背景に低迷する果汁飲料市場で善戦する紙容器カテゴリーに着目した。
紙容器は、テトラパック社のドリームキャップ付きテトラ・プリズマ アセプティック容器で、容器素材に国際的な森林認証組織であるFSC(森林管理協議会)の認証を受けた原材料を使用している点にも目を付けた。
中味とパッケージデザインについて、エム・シー・フーズの手代木和人社長は「甘さと酸味のバランスにこだわり、オレンジ果汁と温州みかん果汁を絶妙な配合でブレンドした。ちびだら飲みにもリフレッシュにも幅広いシーンに応える仕様を目指した。パッケージデザインは近年トレンドの昭和レトロに着目しみかんのどこか昔懐かしい味わいをひきたてることを狙った」と説明する。
エム・シー・フーズはメーカー機能を持つ異色の商社で、飲料・嗜好品分野のスペシャリストを多数抱え、メーカー・量販店・専門店などにPB商品やその製造設計だけでなく、店内調理やインストアーベーカリーなどの売り場でのメニューを原料から最終商品設計まで一貫して提案。自社のR&Dラボを活用して実際に試作品を調理しながら提案を行っている。
この中で飲料製品のファブレスメーカー事業を展開する飲料開発事業部は、中身・容器共に、これまで多種多様な依頼を受注し知見を蓄積。
今回の「オレンジ温州みかん」はそのアウトプットの1つで「今後も、原料を起点とするメーカー機能強化に力を入れ、三菱食品とともに、わが社の身の丈にあったこだわりの商品を提供していきたい」と意欲をのぞかせる。