「ネスカフェ ゴールドブレンド」初の産地シリーズ  背景にレギュラーコーヒーとの高い併買比率  ネスレ日本

 ネスレ日本は「ネスカフェ ゴールドブレンド」史上初となる産地にこだわった新シリーズ「ネスカフェ ゴールドブレンド オリジン」を立ち上げ、3月1日に「コロンビアブレンド」と「ホンジュラスブレンド」の2品を新発売する。

 同社調べで「ゴールドブレンド」ユーザーのレギュラーコーヒーとの併買比率が4割強と高いことが新シリーズ開発の背景。

 コロナ禍で生活様式が変わり自宅でのコーヒー飲用機会が増加して楽しみ方も多様化する中、レギュラーコーヒーで情緒と産地を追求する動きが強まっていることに着目した。

 取材に応じた高岡二郎飲料事業本部レギュラーソリュブルコーヒー&RTDビジネス部部長は「コーヒーを淹れる時間を楽しみたいといった情緒的なニーズと、豆や産地にこだわりたいといった情緒以外のニーズが両立している。レギュラーコーヒーユーザーの多くは、こだわりを持って本格的なコーヒーを楽しみたいと思われており、そこに対応した」と説明する。

ネスレ日本の高岡二郎飲料事業本部レギュラーソリュブルコーヒー&RTDビジネス部部長 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
ネスレ日本の高岡二郎飲料事業本部レギュラーソリュブルコーヒー&RTDビジネス部部長

 「オリジン」シリーズは、プレミアム化戦略の一環でもあり、価格は、高めの価格帯の「ネスカフェ香味焙煎」と「ゴールドブレンド」本体(オリジナル)との間に位置付けられる。

 ラインアップは「コロンビアブレンド」「ホンジュラスブレンド」それぞれに65g瓶容器と詰め替え・マシン用のエコ&システムパック50gを取り揃え、これに両ブレンドをスティックでアソートした「ブラックスティック セレクション」(5P)を加えた計5品。

 「ネスカフェ ゴールドブレンド」では過去、「ジャガーハニーブレンド」や「アフリカンムーンブレンド」といった豆の種類にこだわった商品をプロモーションアイテムとして展開したことがあるが、産地を訴求した商品は今回が初めてとなる。

左から「ネスカフェ ゴールドブレンド オリジン コロンビアブレンド」と「同ホンジュラスブレンド」のエコ&システムパック(50g) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
左から「ネスカフェ ゴールドブレンド オリジン コロンビアブレンド」と「同ホンジュラスブレンド」のエコ&システムパック(50g)

 

 コミュニケーションは、TOKIOの城島茂さん、国分太一さん、松岡昌宏さんを継続起用した“違いをつくる人の”キャンペーンメッセージのもと展開していく。

 同社は昨年、「ゴールドブレンド」4品(本体・コク深め・香り華やぐ・カフェインレス)に焙煎に着目した新製法を取り入れて刷新し9月1日にリニューアル発売したところ上昇基調にある。

 「特に“違いをつくる人の”コミュニケーションを実施した10月以降、購入意向が大きく上がり、実際の購入も伸長した。引き続きコミュニケーションやプロモーションを通じてカテゴリーを牽引していきたい」と意欲をのぞかせる。