日本ハムは、チルド中華の人気ブランド「中華名菜」から初の調味料を発売し、チューブタイプペーストの中華調味料に参入する。
新発売する商品は「中華名菜 旨みペースト」シリーズとして「焦がしにんにく醤油」「海鮮風味」の2品で、いずれも3月20日から発売。同市場のドライ売場では有名ブランドの人気商品がひしめいているが、中華名菜ブランドの知名度と、希少な「豚由来アミノ酸」を配合した商品として差別化を図るなど、畜肉加工メーカーの特徴を生かして新たな市場に臨む。
「豚由来アミノ酸」は自社製造の「ミートエキス」の製造工程で析出するアミノ酸のことで、ロイシンなど肉由来のアミノ酸が豊富に含まれ、豊かな旨みが特徴の希少な成分。その「ミートエキス」の製法は全国でも数社しか取り扱っておらず、希少な「豚由来アミノ酸」を使用しての製品化は、ニッポンハムグループで今回が初となる。
開発の背景は、コロナ禍で素材から手作りする需要が拡大していることがある。中華名菜初の常温品で、販売売場は中華名菜の主戦場チルドコーナーでの併売、専用什器を活用した関連販売が中心となるが、ドライ売場拡大のきっかけにしていきたい思いもある。
形態はチューブ包装なので手軽で使いやすく、中華だけでなく、洋食、和食も味付けできる。
中華名菜シリーズは、これまでチルド売場で展開し、野菜などを加えるだけで本格中華が楽しめるとして食卓の主菜で展開してきたが、今回から新たに前菜とデザートの商品も加えて「家庭の中華料理をトータルコーディネート」をコンセプトに展開する。