醤油値上げ、中部でも本格化 イチビキなど地場大手に動き

原材料の高騰や原油高の影響による容器資材、物流費の上昇などを背景に値上げが相次ぐ食品業界。醤油に関してもすでにキッコーマンやヤマサ醤油など全国大手が値上げを表明済みだが、中部地区においてもその動きが本格化していきそうだ。

5日(正午現在)、イチビキとサンビシが4月からの価格改定を発表。全国大手に続き、地場最大手のイチビキが動いたことで、他メーカーでも追随の流れが強まってくると思われる。

イチビキは今年4月1日出荷分より、しょうゆ(しょうゆ加工品を含む)の希望小売価格を約4~10%値上げするとした。しょうゆ加工品は主にだししょうゆのことで、つゆ・たれは含まない。

一方、サンビシも4月1日着分から、しょうゆ製品を約4~10%値上げする。こちらはしょうゆ製品のみで、だししょうゆも対象外となる。

愛知県を中心に中部地区は醸造が盛んなこともあり、イチビキやサンビシのほか、ヤマモリ、サンジルシなど地場有力どころをはじめ中堅・中小規模メーカーがひしめいている。数社にヒアリングを行ったところ、その多くが「検討中」との回答だったが、おおよそは値上げの方向に動いている模様だ。

一方、中部エリアではしょうゆとみその両方を手掛けるメーカーも少なくないが、みその価格改定に関しては全国大手に動きがないこともあり、イチビキをはじめ様子見の状態となっている。

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