阪神梅田本店建て替えオープン 4フロアをフード関連に 「食の阪神」アピール

阪急阪神百貨店は8日、「食の阪神」と自負する阪神梅田本店を建て替えオープンした。今回新たに地下2階を設け、地下2階から9階まで全11層のうち、1F、9F、B1、B2の4層が食関連で、売場面積では全体の約三分の一を食関連が占める。

特に1Fは「食の阪神の象徴」(同社)とする「食祭テラス」を設置し、毎週変わるイベントを開催するなどエンターテインメント型の食体験を提供し、新たな百貨店像を提案していく。B1のデパ地下「阪神食品館」は22年春に開業する。6日に報道陣向け内覧会を行った。

1Fはイベントの「食祭テラス」のほか、嗜好性の高い「パン」「おやつ」「お茶」(紅茶、コーヒー含む)に絞り、それぞれで奥深さと幅広い商品を展開。「おやつテラス」では、北海道から沖縄までバイヤーが現地に足を運び選んだ約700種類をラインアップ。知名度の高い商品だけでなく、それぞれの街で人気のおやつを取り揃えた。「パンテラス」は、人気の「食パンセレクト」が約100種類に拡充。「日本茶・ティー・コーヒー・専門店ワールド」には、英国の老舗紅茶商「リントンズ」が世界で初めての常設ショップを開設した。

B2の「阪神バル横丁」は、「女性がはしご酒を出来る場」「女性の一人ランチ」をコンセプトにバルとグルメの二つのゾーンで展開。特に大阪駅周辺は女性が一人でランチができる場が少ないことに対応し、バルゾーンには街で人気の話題店や予約が取りにくい有名店など9店舗が、グルメゾーンも本格料理が気軽に楽しめるタイ料理カフェなど9店舗をそろえた。

1F「食祭テラス」(阪神梅田本店)
1F「食祭テラス」(阪神梅田本店)

9Fはレストラン街を復活させた。「観光客が大阪らしいものを食べたいと思った時に、阪神で食べてもらいたい」(同社)と、関西地区で「なかなか予約が取れない店」など関西の名店7店舗が「レストラン」ゾーンに、「フードホール」ゾーンには話題店など8店舗が出店した。

また新たな試みとして、顧客との「友達関係」を目指し、販売員をナビゲーターとし、それぞれでSNSなども活用してコミュニティを構築し、リアル店の課題とする「顧客との接点が限られる」ことの解決を図る。食祭テラスでは13人のバイヤーがSNSや店頭でさまざまな情報などを公開し、信頼構築を図り、ファン層を拡大していく。

同店の建て替え計画は14年から工事が始まり、18年4月に一期棟が竣工し営業していたが、今回の二期棟が一期棟とつながり全館が竣工。あとはB1のデパ地下が来年春に開業すると、食関連の売場面積は14年比で38%増加する。