カップ1個で1人前を簡単調理する新発想 豆腐と水を入れてレンジで3分加熱するだけの「カップ de クッキング」が登場 ポッカサッポロ

ポッカサッポロフード&ビバレッジは、加工食品事業で柱のスープを強化するとともにスープ以外の領域にも触手を伸ばす。コロナ禍で変化する生活様式や食シーンが領域拡大の背景。

カップスープの喫食シーンを一例に挙げると、コロナ前は朝食や家庭外がメーンとされていたが、コロナ禍では在宅時間の増加で朝食以外の昼食・夕食シーンや小腹満たしニーズへの対応を強めているという。

8月5日に発表した三枝裕昭取締役執行役員食品飲料事業本部本部長は「加工食品は、構造改革しながら当社の利益を支えるコア事業ではあるが、さらに領域を拡大していきたい」と意欲をのぞかせる。

加工食品事業の戦略骨子は「Beyond the soup(スープを飛び越えていこう!)」。

引き続きスープを加工食品の柱としつつも、スープで培った強みに新たな強みも取り入れながら新たな食シーンを創造していく。その一つが、豆腐と水を入れてレンジで3分加熱するだけの簡単調理を訴求する「カップde クッキング」シリーズで、8月23日に新発売した。

三枝裕昭取締役執行役員と濱本紀代部長(ポッカサッポロフード&ビバレッジ)
三枝裕昭取締役執行役員と濱本紀代部長(ポッカサッポロフード&ビバレッジ)

同シリーズはカップ入り調理食品の素で、ポッカサッポロはバイオマスプラ10%使用でラベルインキにもバイオマスインキを一部使用したレンジ調理カップと最適なトロミになる配合を開発した。

このうち最適なトロミは、水を入れてレンジアップしたときに、ダマができにくくトロミになるようなでんぷんの種類と配合を研究して編み出された。

ラインアップは「麻婆豆腐の素カップ」「麻辣カレー豆腐の素カップ」「肉そぼろ豆腐の素カップ」の3品で、3品とも豆腐だけでなく、ゆでうどん、サラダチキン、はるさめを使ったアレンジも可能となる。

「カップde クッキング」の開発の背景は、個食ニーズの高まりと料理頻度が上がる中で自炊にかかる負荷軽減がより求められるようになったことにある。

個食は、働く女性や高齢者など単身世帯に留まらず、家庭内においてもそれぞれのライフスタイルや嗜好を尊重する傾向が強まり、個食に対するニーズが高まっていると同社はみている。

同時進行で作業を進め効率化することで自らの時間を作り出す「時産」という考え方も出始める。

これを受けて「個食・時産・ゼロから作るよりも簡便――の3つを合わせ持つ新しいスープ外領域の商品として『ソロクック食』の創造を目指していく」と濱本紀代美食品飲料事業本部加工食品事業部部長は語る。

ソロクック食では調理用の素など既存品では応えられないニーズに対応する。「一般的な調理用の素では、一度に2人前以上できてしまうため1人では量も多く余らせてしまう。『カップde クッキング』は『1人前でいいから手間なく簡単に調理したてのおいしさを味わいたい』ニーズに対応し、フライパンとお皿を不要とし、洗い物の手間も省ける」と説明する。