中部地区食品スーパー・GMS ネットスーパーの利用急増 連載・アンダーコロナキッチン第2章「需要激変」〈6〉

経済産業省 電子商取引に関する市場調査 物販系分野のBtoC-EC市場規模

内食化が進む中、日本の食卓を支えてきた漬物の需要が高まっている。植物性乳酸菌を含むキムチや、粉物や麺類の付け合わせの紅生姜は一時品薄になるほど販売好調だった。沢庵や福神漬、胡瓜刻み漬も好調に推移している。

堅調に推移する中、農水省は先頃、野菜の価格調査を発表した。11月30日から12月2日の平均小売価格は、白菜は47%、キャベツは46%も平年より安くなり、前週に比べて1割ほど安くなった。調査対象の8品目すべてが平年を下回った。

天候に恵まれて生育が良かったことや、飲食店の需要の落ち込みが主な要因で、野菜安による漬物の販売鈍化を懸念するメーカーもある。野菜安の時は決まって漬物の販売が鈍る。青果の安値が続いた19年は低調な販売が続いた。

しかし、漬物には生の野菜より優れた独自の価値がある。食事の良いアクセントになり、塩分の作用でうま味や甘みが引き出されるため、野菜が嫌いな子どもも食べやすい。浅漬ならビタミンをはじめ、ミネラル、食物繊維を上手に摂れる。

キムチには整腸作用があり、免疫力アップが期待できる。梅干には脂肪燃焼作用、疲労回復、インフルエンザ予防などさまざまな効能がある。沢庵は血圧上昇を抑え、腎機能を改善する効果がある。

厚労省は成人が1日に摂取したい野菜の目標量を350g以上と定めているが、実際に食べられている量は約288gである。生の野菜をたくさん食べるのは容易ではない。といって加熱するとビタミン類は壊れる。

その点、漬物はビタミン類を壊すことなく、しかもおいしく野菜を食べられる。塩分が気になる人には減塩タイプの浅漬や梅干もある。漬物は野菜の重要な摂取源であり、漬物を食生活に取り入れることは健康な身体づくりにつながる。

売場においしさ、健康性、利便性を兼備した商品を揃え、漬物の価値を改めてアピールしたい。浅漬製造&ベンダーや漬物問屋には売場を最大限に生かすノウハウがある。魅力的な売場づくりのためにプロの知恵を活用すべきだ。