氷河期世代とギフト文化

コロナ禍におけるさまざまな情勢について、異業種の知人たちとオンラインで意見交換をする。業種や職種によっても意見は異なるが、社会に出た時期が就職氷河期の前か後かで、ものの見方が大きく異なり興味深い。無意識に信じていた日常が壊れた時だからこそ、この違いが浮き彫りになるのかもしれないと感じる。

▼以降の世代は中元・歳暮を贈る人が少ない。贈ったとしても儀礼としてではなく、お世話になった人へ贈るだけであり、氷河期世代の筆者もこの気持ちは分かる。われわれの世代は形式や精神論に反発しやすいのかもしれない。今、コロナ禍の影響を除いても百貨店は苦しい状況だが、われわれ以降の世代の購買行動によるところもあるのだろう。

▼百貨店は価格面以外での競争という文化を持つ世界であり、また、ギフトは地方の銘品に光を当て、各地に金を回すという側面を持つ。社会が苦しい時だからこそ、こういった文化や経済の在り方にも目を向けても良い。

▼好景気を体感していないわが世代は身を守ることに注力しがちであるが、今年はそんな想いを込めてギフトを贈ってみたい。