1杯に100匹を贅沢に使用「おうちでコオロギラーメン」 ネット販売開始

自宅で気軽に「食の冒険」はいかが――?昆虫食の普及に取り組むANTCICADA(アントシカダ)では、「おうちでコオロギラーメン」を4月29日から同社オンラインショップで発売した。

同社では食材としての昆虫の魅力を伝えようと、旬の虫を使ったコース料理や商品開発に取り組んできた。4月末には念願のレストランがオープン予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてやむなく開店を延期。外出自粛が求められるなか、自宅で少しでも気分転換できるよう宅配での販売を決めた。

「おうちでコオロギラーメン」は、店舗で提供予定の「コオロギラーメン」がそのまま自宅やオフィスで楽しめる冷凍ラーメン。5年前に「ラーメン凪」と共同開発して以来、赤坂サカスや慶応大学の学食、各地のイベントで完売。フィンランドやエストニアなど海外でも人気を博した。

2種類のコオロギで出汁をとる様子(ANTCICADA(アントシカダ)「おうちでコオロギラーメン」) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
2種類のコオロギで出汁をとる様子(ANTCICADA(アントシカダ)「おうちでコオロギラーメン」)

コオロギは、餌や育て方により風味が変わる。コオロギ研究に取り組む徳島大学発ベンチャーのグリラスや太陽グリーンエナジーとの連携による、おいしく安全な国産コオロギをコオロギラーメン1杯に100匹ほど贅沢に使用。2種類のコオロギでとったスープに、桝塚味噌(愛知県豊田市)と共同開発の「コオロギ醤油」を使ったタレ、特製「コオロギ油」「コオロギ練り込み麺」と、まさにコオロギ尽くし。コオロギの魅力を余すところなく自宅で楽しめる一品だ。

スープ、チャーシュー、メンマ、コオロギ練り込み麺、コオロギトッピング、薬味のセットで2人前2200円(税込)から。コオロギ、カイコ、イナゴによる「昆虫の佃煮」、フレッシュな桑の風味が特徴の蚕沙(蚕の糞)を使った「蚕沙タピオカミルクティー」も同時リリースした。

 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)