飲料系飲料嚥下障害、人手不足に新提案 とろみを自動調理、省人化対応レジも アペックス
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嚥下障害、人手不足に新提案 とろみを自動調理、省人化対応レジも アペックス

自販機オペレーター業・カフェサーバー事業・フード事業を柱とするアペックスは、社会課題への提案を強化している。高齢になると起きやすい嚥下障害に向けては、新あいち創造研究開発補助金の平成30年度採択案件に決定された「とろみ自動調理機」を提案している。とろみ自動調理機は18年10月31日に1号機が設置されたのを皮切りに、現在約50台へと拡大。主な設置場所は病院と介護施設で、スーパー、葬儀場、調剤薬局、市役所、一般企業などにも広がっているという。

嚥下障害は、気管の門番ともいわれる喉頭蓋(こうとうがい)の誤作動によって引き起こされる。

開発担当の仲根潤之介氏(アペックス)
開発担当の仲根潤之介氏(アペックス)

食道に入った飲食物などが気管の近くを通る瞬間だけ喉頭蓋で気管にフタをするのが正しい嚥下であるのに対し、フタのタイミングがずれて気管に入ってしまうのが誤嚥。

誤嚥・嚥下障害は病気ではなく、高齢になって飲み込む力が弱くなり飲み物にむせてしまう症状であり、誤嚥性肺炎や栄養障害を引き起こす恐れがある。

肺炎は日本人の死因第3位で、誤嚥性肺炎はその中で7割を占めているとされる。

アペックスでは高齢化に伴い嚥下障害はもはや特別な症状ではなくなるとの見立ての下、どこにでも置かれるように設置をさらに広げていく。

とろみ自動調理サーバーでとろみ飲料がつくられる様子
とろみ自動調理サーバーでとろみ飲料がつくられる様子

提供メニューは、コーヒー、ココア、茶類など通常のカップ自販機のメニューに、とろみの有・無が選択できるようになっている。

とろみ材はニュートリー社の「ソフティアS(エス)」を使用し、日本摂食嚥下リハビリテーション学会が推奨する3段階の濃さを用意。「濃い」「薄い」の2つのボタンを設け、2つのどちらも押さないと中間のとろみが提供される仕組みになっている。

10月には病院や介護施設のバックヤードに向けて大容量タイプの「とろみ自動調理サーバー」も販売を開始する。

同サーバーは、最大2ℓ、8パターンのとろみ飲料を提供するもので、とろみの濃さやパウダー量、拡販時間などが独自に設定できる。

電子マネー・クレジットカード・社員証など幅広い決済方法に対応するAOMシステム
電子マネー・クレジットカード・社員証など幅広い決済方法に対応するAOMシステム

清掃のしやすさも特徴で、中根潤之介開発室商品開発担当は「底部のプロペラで撹拌する仕組みにより、清掃が難しいとされる撹拌棒をなくした。湯と水によるピッチャーの簡単な洗浄ができる洗浄ボタンも設けて連続使用しやすくした」と説明する。

ピッチャーの洗浄は1分、とろみ飲料の調理は2分で完了する。「機械の強い力で撹拌するためとろみ材が溶けきる。手作業だとダマができやすく品質も安定しない」という。

全国約100拠点のスタッフが月1回点検するメンテナンス体制も特徴となっている。

人手不足の対応としては、カフェサーバーとのセットでAOM(アペックス・オフィス・マーケット)システムのレンタルサービスを開始した。

レシート発行も可能
レシート発行も可能

同システムは、決済機能付きのタブレットとバーコードリーダーなどを組み合わせたもので、商品のバーコードをスキャンし交通系電子マネー・クレジットカード・社員証で決済して商品を購入する仕組みとなっている。レシートは別付けの専用プリンターから発行される。

山田麻紀事業統括本部営業企画部係長は「POSレジと同機能を持ち、店舗ごとの販売動向が遠隔で把握できるほか、商品登録や在庫管理が一括してできる」と語る。

ピーク時などには有人店舗のセルフレジとしても活用でき、その際、従業員には人手しかできない検品や品出しに集中できるようになる。

このように“ピーク時に人手を増やしたい”“開店時間を長くしたいが労務費がかさむ”といった問題に対応できるものとして提案している。

レンタル開始に先立ち、江東区・千代田区・中央区・品川区・港区の都内の一部エリアでは、アペックスがメンテナンスも一括して行うフルサービスを展開している。

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