国内中小メーカーの逸品を品揃え、全国の小売店の活性化支援を――。熊本県の卸・インパクトワン(熊本県玉名市)は、同社が展開するアンテナショップ「インパクトワンプラス」の出店ペースを加速化させている。
同社は創業2年目、熊本県玉名市の商業施設に1号店を出店、その後、宮崎市、岡山市と続き、3月20日には山口県下関市のモールに出店。今後は仙台市、大牟田市での出店も予定している。
卸企業による直販店展開が珍しいわけではないが、創業3年で取引メーカーは現在2千500社、取扱品目数は全温度帯で2万アイテムを超える。離島の菓子メーカーの商品をはじめ、希少性の高い商品を一堂に集めて販売できるのが特徴。
メーカーとの取引は直取。小口中心で発注、物流コストは納価にオンできるので地方メーカーにとって負担が生じないのがメリット。卸事業では今年3月末現在、全国の小売店約500店舗へ商品を納入し、徐々に取引店舗数を拡大している。
ゆめシティ下関店(西山和美店長)は、売場面積約160㎡にドライ70%、日配20%、冷凍10%の構成比で品揃え。いずれも自社基準の健康、安心・安全、美味の三要素を満たした商品に絞って販売している。愛媛の「一六タルト」を定番で販売するほか、福井の水ようかんなど地域銘菓の品揃えの豊富さも購買意欲をかき立てているようだ。
客層のメーンは50~60歳代の女性で、週末は20~30歳代の若年層も加わる。同社では当面、アンテナショップ「インパクトプラスワン」を全国で15店舗展開した上で、卸事業の拡大を図っていく考えだ。