冷凍食品 消費量は3年連続増 2年連続で1兆円超え

日本冷凍食品協会がまとめた18年の冷凍食品国内生産量は前年比99.2%、158万7千8tと前年をわずかに下回った。金額(工場出荷額)は99.8%、7千154億円とほぼ前年並みで着地した。

これに冷凍野菜輸入量105万1千938t、調理冷凍食品輸入量25万4千353tを加えた国内消費量は101.3%、289万3千299t。これを日本の総人口で割った国民1人当たりの年間消費量は101.8%、22.9㎏といずれも過去最高を記録した。また金額では101.5%、1兆746億円と2年連続で1兆円を超えた。

国内生産量については、前年・前々年が好調だったことから一服感が出たといい、また自然災害の影響もあるとみられるが、輸入量が増加し消費量全体を底上げした形だ。

業務用は数量が96%、89万9千769t、金額は97.8%、3千965億8千万円といずれも3年ぶりの減少。家庭用は数量が103.7%、68万7千236t、金額は102.3%、3千188億2千200万円となった。

大分類の品目別生産量では引き続き水産物が93.3%と減少。また天候不良で農産物も91.2%と落ち込んだ。一方で国内生産の大半を占める調理食品は前年並み。

小分類品目別生産量では、1位コロッケ、2位うどん、3位炒飯、4位ギョウザは前年と変わらず。

調理冷食輸入は、数量103.6%、金額107%、1千641億円と増加。業務用輸入量は99.8%、21万4千39tとほぼ前年並みだが、家庭用は121.2%、325億円と大幅に増加した。国別輸入量では中国が98.4%と減少したが、タイは103.7%、ベトナム124.1%と増加した。ただ、輸入については協会会員社のうち、輸入調理冷食を扱っている36社を対象としており、日本の輸入量はこれを上回ると想定している。