タンクのような形をした「Nitroコーヒーディスペンサー」は、泡のあるコーヒーがつくれるサーバーで、差別化ポイントは導入しやすい価格と取り扱いやすさにある。
手掛けるのは各国のコーヒーマシンブランドやコーヒー周辺商材を輸入販売するブルーマチックジャパン。同製品の魅力について河口雅明社長は「窒素を充填して10回振るだけで泡のあるコーヒーができる。電源は不要で、タンクのまま冷蔵庫に保管できる。既にいくつかのお得意先から引き合いをいただいており、市場に一気に広まる可能性がある」と説明する。1.8ℓと5ℓの2サイズをラインアップしている。
ドリップコーヒーマシンの新提案は、「カーチス」ブランド(アメリカ)の新製品「G4GemX Twin Brewer」で、LEDライトによってコーヒーの残量と抽出時の経過時間が瞬時に認識できるようになっている。
カフェオレなどのミルク入りメニューの場合、一般的にミルクの抽出部分は乳脂肪分が付着するため分解洗浄する必要がある。これを不要としたのが「カリマリ」ブランド(イタリア)から新発売される「HARMONY ULTRA」。簡単な調整だけできめ細かい、つやのあるミルクをつくれるのも特徴となっている。(写真下記事続く)
今年、新たに取り扱いを開始した「サンレモ」(イタリア)ブランドからは「Opera2.0」「café Racer」を近日発売予定。共に世界のバリスタ大会で公式マシンに採用されているハイスペック・セミオートエスプレッソマシンで、河口社長が特に評価するのは機能面。「2年前にSCA(アメリカのスペシャルティコーヒー協会)の展示会で見た時はデザインが良いという印象だったが、愛用されているトップバリスタに聞き回ったところ、すべての人が“納得できるおいしいコーヒーができるから”という反応だった」と説明する。
優れた機能面の一例には「ソフト・プレ・インフュージョン」と呼ばれる蒸らし機能が挙げられる。蒸らし用の湯には圧力をかけないのが望ましいが、一般的なエスプレッソマシンでは蒸らしの湯にも圧力がかけられてしまう。「サンレモ」のエスプレッソマシンは圧力のかからない湯で蒸らすことができ、その上、前蒸らし時間・抽出量・温度をディスプレイーでコントロール可能となっている。
抽出温度は抽出部にもボイラーを搭載したマルチボイラーシステムによってプラス・マイナス0・2℃の誤差に抑えられるようになっている。
2機種の中で最上位機種は「Opera2.0」で、acaiaと共同開発したスケールを搭載し±0.05gの誤差で粉量と湯量を正確に測定できるようになっている。