加工食品菓子日清シスコ、シリアル市場に全粒穀物の新ブランド創設 ファイバーマキシングの潮流に着目して手軽に摂取できる食物繊維を訴求
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日清シスコ、シリアル市場に全粒穀物の新ブランド創設 ファイバーマキシングの潮流に着目して手軽に摂取できる食物繊維を訴求

 日清シスコは、日本のシリアル市場で唯一無二となる全粒穀物のブランド「おいしい全粒穀物」を立ち上げ、食物繊維が手軽な価格でおいしく普段の食事から摂取できることを訴求して市場定着を図る。

 欧米で注目を浴びるファイバーマキシングのトレンドを受けた動き。

 ファイバーマキシングとは、腸内環境の改善や健康の増進を目的に食物繊維の摂取量を積極的に増やそうとするトレンドでSNSを中心に話題になっている。

左から篠原鎮麻マーケティング部第3グループブランドマネージャー、辻希美さん、関口絢子さん
左から篠原鎮麻マーケティング部第3グループブランドマネージャー、辻希美さん、関口絢子さん

 3月17日、記者発表会で篠原鎮麻マーケティング部第3グループブランドマネージャーは「食物繊維が今非常に注目され、その理由として整腸作用が大きい。世界の食物繊維市場は伸長しており今後10年で約倍増の3兆円になるといったデータもある。今回、食物繊維を豊富に含む食材として全粒穀物に着眼した。忙しい毎日に健康的な食の選択肢を増やしたい。食物繊維を普段の食事から摂っていただきたい」と力を込める。

 全粒穀物は、外皮や胚芽を取り除いていない穀物のこと。
 「お米で説明すると、玄米が全粒穀物になる。精白米と比べてビタミン、ミネラル、特に食物繊維が多く含まれているのが特徴」と説明する。

 この全粒穀物を手軽な価格でおいしく普段の食事から摂取してもらうべく、今回、「おいしい全粒穀物」から「オートミールフレーク」「オートミールごはん」「オートミールロールドオーツ」の3品を4月6日に新発売する。

 「2026年秋以降はこのような全粒穀物を使った商品というのをどんどん開発して提案していきたい」と意欲を示す。

 消費者庁が所管する食品表示基準で定められた栄養素等表示基準値によると1日あたりの食物繊維摂取量は20g。現在はこの目安に届いておらず、好みで選べる3つの商品を提案する。

 「仮に3食プラスおやつ全てを『おいしい全粒穀物』に置き換えると食物繊維が1日27グラム摂れる。まずは3食プラスおやつの1つでもいいので、食物繊維を摂り入れる生活をしていただきたい。朝でいうと100円前後、昼と夜についても200円前後で食べられて非常にリーズナブルな設計になっている」と呼びかける。

 3品のうち牛乳やヨーグルトをかけた朝食に好適なのが「オートミールフレーク」。全粒穀物(オーツ麦・全粒小麦)をほどよい甘さとザクザク食感で楽しめるフレークに仕立てられている。

 「オートミールごはん」は、全粒穀物(オーツ麦)を米粒型に加工。「ごはんのようなもちもち食感が楽しめ、レンジで簡単に調理できる」と胸を張る。

 間食のクッキーなど一般的なオートミールと同じく自由なアレンジが楽しめるのは「オートミールロールドオーツ」。粒館のある食感と香ばしい風味が特徴となっている。

 記者発表会ではゲストに招かれたタレントの辻希美さんと管理栄養士の関口絢子さんが「おいしい全粒穀物」で作られたフレーク、ごはんサンド、サラダ、クッキーなどメニューを試食体験した。

 コミュニケーション施策としては、辻希美さんとのタイアップ動画を公開予定。

 キャンペーンは、食事管理アプリ「あすけん」とコラボし「おいしい全粒穀物」3品を1000人分用意したお試しキャンペーンや、購入者を対象にしたキャンペーンを予定している。

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