7.5 C
Tokyo
5.1 C
Osaka
2026 / 02 / 21 土曜日
ログイン
English
飲料嗜好飲料猿田彦珈琲、債務超過のピンチを乗り越え成長へ弾み 好立地に出店してブランドじわり浸透 「京都祇園店」26年2月オープン
KNOWLEDGE WORK 20260303

猿田彦珈琲、債務超過のピンチを乗り越え成長へ弾み 好立地に出店してブランドじわり浸透 「京都祇園店」26年2月オープン

 猿田彦珈琲は、コロナ禍による債務超過のピンチを乗り越え成長へ弾みをつける。前期(5月期)業績は増収増益となり売上高は34億円超に達した。

 25年12月5日、取材に応じた⼤塚朝之社長は「コロナ禍で大打撃を受けて債務超過に陥ったが、前々期と前期に黒字となったことで、やっと債務超過の状況から脱することができた」と語る。

 前期業績は店舗が貢献。これに伴い猿田彦珈琲ブランドもじわり浸透したとみられる。小売店へのドリップバッグや飲料などの卸売事業は、欠品を避け既存導入店との取り組みを強化したこ とで計画通り横ばいとなった。

⼤塚朝之社長
⼤塚朝之社長

 昨年は6店舗を新規出店して店舗数は現在29店に上る。

 新規出店した中で大塚社長が「凄く自信になった」と胸を張るのは「淀屋橋駅店」(大阪府大阪市)。旗艦店の「The Bridge 原宿駅店」よりも交通量の多い立地で「一定以上上手くいけた」という。

 「猿田彦珈琲 Special Edition 東京大学」(東京都文京区)でも手応えを得る。

 「居抜き物件の内装を少し変えさせていただいたところ上手くいき、私なりの方程式がまた一つでき勉強になった。東京大学にお店がつくれたのも嬉しい」と述べる。

 今後は、猿田彦珈琲ブランドのさらなる認知拡大に向けて、引き続き店舗と卸売の両軸に取り組んでいく。
 「店舗を利用して下さるとファンになっていただける確率が高くなる。店舗はブランドの体験価値を創出できる場所であり、今期は前期以上に背伸びをして出店していきたい」と力を込める。

「京都祇園店」内観
「京都祇園店」内観

 出店にあたっては「手頃においしいコーヒーが飲める場所」を念頭に好立地であることを重視。26年2月には「京都祇園店」(京都府京都市)のオープンを予定した。
 店舗メニューにも磨きをかける。

 「今秋のタイミングで我々が思い描く新しいビジネスモデルを新店舗で具現化していきたい。メニューが全てであり、メニューを起点にそれに付随する接客や、どのように稼いで事業を継続させるかなどの方法論を何度も話し合って詰めることができた。外部から雇い入れた某⼀流ホテルのパティシエやプロのマーケッターによって発想の幅も広がっている」と自信をのぞかせる。

 25年10月1日、三菱商事が保有する15%弱の同社株式を買い戻し、今後は成長の資金として増資を受け入れる方向で動いている。
 「三菱商事さまには約6年半、当社が次のフェーズに移行するための踊り場を一緒に経験していただいた」と感謝の意を表する。

 一方、増資受け入れについては「新しいステージに向かうにあたって運転資金が必要」との考えを明らかにする。

 収益面ではコーヒー豆が依然高値基調にあり難しい舵取りを迫られる。

 「ブラジル産豆が大減産になり物凄く高騰している。他の産地豆は高騰しても逃げ道はあったが、今回は逃げ道がない。生産者との信頼関係もあるため、高値でも買わせていただいている」と説明する。

関連記事

インタビュー特集

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。