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飲料嗜好飲料群馬県民の数を上回るスティックドリンクを1日で製造するAGF関東(群馬県太田市) 土曜日や休みの日に親子受け入れて大反響

群馬県民の数を上回るスティックドリンクを1日で製造するAGF関東(群馬県太田市) 土曜日や休みの日に親子受け入れて大反響

走りながら進化するコンテンツ

 群馬県民の数(約190万人)を上回る本数のスティックコーヒーを1日(24時間)で製造するAGF関東(群馬県太田市)。

 見学通路から眺められるスティック製造ラインには、インスタントコーヒー、クリーミングパウダー、砂糖などが混ぜ合わされた原料が空気搬送される。

 原料はスクリューで送り出され充填機に入り、そこからロール状に成形したスティックの袋へ同時に10本充填される。

パラレルロボット
パラレルロボット

 充填後、パラレルロボットと称する機械が1箱の入数に合わせてスティックを吸引し、自動でカウントして振り分ける。

 AGF関東では今期(3月期)、初の試みとして土曜日や子どもたちの休みの日(群馬県民の日・埼玉県民の日)に親子を受け入れる親子見学会の開催に踏み切った。

 親子見学会は、次世代のファンづくりに本腰を入れるべく、子どもたちに興味を持ってもらえるような工夫が随所に施されている。

 冒頭の、群馬県の人口と比較した製造本数の伝え方もその一例となる。

メモする参加者
メモする参加者

 「充填機が24時間止まらずに動いている。1日あたりの製造本数は群馬県民の皆様に群馬県民全員に1本ずつ配ってもなお余るほどだ」――。
昨年12月6日(土曜日)に開催された34回目の親子見学会で、製造ラインをアテンドした髙栁佐和子さんがクイズ形式でこう伝えると、どよめきが起きメモする子どもの姿も見受けられた。

 親子見学会について、取材に応じた松浦巧さんは「今期スタートして、やりながらどんどん進化させている」と語る。

 実際、来場時のウエルカムドリンクは、5月の開始後、社員がサービスしていた当初のやり方を改めて、参加者が多彩な種類の中から自由に選べて自ら注げて好きなだけ飲めるようにした。

ウエルカムドリンク
ウエルカムドリンク

 コーヒー教室では、焙煎の仕組みやインスタントコーヒーの製造工程に関する説明資料の中に動画を追加した。

 「ブレンディ」インスタントコーヒーの溶けやすさを他のインスタントコーヒーと比較する水溶性の実験も、講師役の実演を披露するやり方から参加者が試せるように変更した。

 この日、講師役を務めたのは髙岸美玖さん。製造ラインの見学を間に挟み、コーヒーそのものやコーヒー生産国、コーヒーができるまでの生豆・焙煎・粉砕・抽出などの工程を説明。

ミル挽き体験の様子
ミル挽き体験の様子

 「ブレンディ」インスタントコーヒーの水溶性実験のほか、生豆と焙煎豆の香りをかぎ比べる体験やミル挽きの体験も促した。

 終盤にはAGF公式キャラクター「ビーン太くん」が登場し参加者と記念撮影に応じ、AGF関東限定商品の即売会や好みのスティックドリンクを5本詰め合わせて持ち帰れるお土産コーナーが開かれた。

 即売会は「記念に何か買って帰りたい」という参加者の要望を受けて、一般の工場見学で約5年前から行われている。

AGF公式キャラクター「ビーン太くん」が登場
AGF公式キャラクター「ビーン太くん」が登場

 今回の親子見学会には18人の親子が参加した。11月に味の素AGFのホームページを刷新してホームページから申し込めるようにしたことで募集開始してから早期に定員に達したという。
親子見学会そのものも成功裏に終わり、参加者からは以下のような大反響の声が寄せられた。
 「土曜日なので子どもと参加できてとても楽しかった。ホームページを見て応募した」(埼玉県在住の母親)。

 「AGFを意識していなかったが、意識してみると家の中は『ブレンディ』や『マリーム』などAGF製品に囲まれていた。製造会社に勤務し機械に興味があり、群馬県内で工場見学を探していたところ辿り着いた。大人でも十分楽しめた」(群馬県渋川市在住の父親)。

 「初めてコーヒーを挽き、挽きたての香りのすごさに驚いた。家でも挽いてみたくなった。いつもは『ブレンディ』スティックを飲んでいるが、こんなに近くに工場があるのを知らなかった」(埼玉県在住の母親)。

スティックドリンクを5本詰め合わせて持ち帰れるお土産コーナー
スティックドリンクを5本詰め合わせて持ち帰れるお土産コーナー

 通常の工場見学は平日開催のため親子での参加が難しいのに対して、親子見学会は土曜日や子どもの休みの日に合わせて開催されるため、親子で参加しやすい点が大きな特徴となる。

 橋本琴絵さんは「未来のAGFファンを増やすため、親子で来やすく親子で楽しめる工場見学を今期初めて開始した。生産部門は生産に磨きをかけ、我々間接部門としてはファンづくりに注力していく」と力を込める。

 

課題は周辺住民の認知獲得 AGF関東の認知拡大に向け広告掲出

左から管理部人事・総務グループ総務・広報係の松浦巧係長、橋本琴絵氏、髙栁佐和子氏、髙岸美玖氏、城田由美氏、渋沢麻衣氏
左から管理部人事・総務グループ総務・広報係の松浦巧係長、橋本琴絵氏、髙栁佐和子氏、髙岸美玖氏、城田由美氏、渋沢麻衣氏

 課題は周辺住民へのAGF関東の認知獲得にある。前述の参加者の声でも見られたように、住まいの近くにAGF関東があるのにもかかわらず、その存在はまだ十分には認知されていないという。

 「今後地域の皆様にもっとAGF関東の存在を知っていただくことで、魅力を訴求できるチャンスがあると考えている。」と述べる。

 今後、東武鉄道の太田駅に自社広告を掲出。今後、地元ショッピングセンターでの広告掲出などさらなるPR活動を検討していく。

 松浦さんは「若年層をターゲットにAGF関東の知名度を上げファンを増やしていきたい。AGF関東では小学5年生を対象とした社会科見学を長年受け入れており、ちょうど昨年(2024年)、社会科見学に来てくれた方が当社に入社してくれて、やっと実り始めた。もっと知名度を上げて将来の人材確保につなげていければ」と意欲をのぞかせる。

 AGF関東の知名度アップや認知拡大に向けて、親子見学会の内容も磨き続ける。

 「焙煎工程が見たいというご要望もいただいており、そのような体験型を含めた新しいコンテンツを増やしていきたい。新しい製造ラインの見学ルートも考えていきたい」と次への進化も見据えている。

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