2026年の日清食品は、全方位でマーケティングを徹底的に強化し、即席麺市場をさらに盛り上げる。
4月1日出荷分から主力ブランド(一部除く)の価格改定を控えるが、安藤徳隆社長は「インフレ下で消費が二極化する中、26年は価格改定の影響を跳ね返すべく例年以上に新商品やプロモーションを積極的に展開する。特に『カップヌードル』が発売55周年、『日清のどん兵衛』と『日清焼そばU.F.O.』が発売50周年のアニバーサリーイヤーを迎える。定番商品をしっかりと盛り上げる年にしたい」と語った。
■主力ブランド過去最高売上更新へ
このほど業界専門紙向けに基本方針説明会を開催。26年3月通期の見込みとして、「カップヌードル」ブランドは9期連続、「日清のどん兵衛」ブランドは11期連続、「日清焼そばU.F.O.」ブランドは2期連続でそれぞれ過去最高売上を更新し、「日清カレーメシ」ブランドは売上200億円を突破する見通しを示した。
安藤社長は自身がトップに就任した15年4月以降、持続的な成長を実現するためマーケティング改革の陣頭指揮を執ってきた。前例にとらわれないユニークなCMや新商品を矢継ぎ早に投入し、売場と最大限に連動させ、15~25年度の期間で売上36%増、CAGR(年平均成長率)3%を実現している。「人口減や少子高齢化の中でもマーケティングの力で需要を伸ばせる」との考えだ。
足元の市場環境について、安藤社長は「物価高で節約志向が高まり、『あっさりおいしいカップヌードル』シリーズなど低価格帯商品の構成比が上昇傾向」とする一方、「『日清の最強どん兵衛』シリーズなど高付加価値商品の売れ行きも良い」と説明。
26年は価格改定を予定しているが「何も手を打たなければ需要は落ちてしまう。当社ならではの商品施策やプロモーションで高価格帯、中間価格帯とも活性化を図り、低価格帯の商品では消費者の生活を支えていく。全方位で全ユーザーに向けたマーケティングを展開する」とした。
「カップヌードル」ブランドは19種類もの豊富なラインアップや、「謎肉」などの個性あふれる具材を生かした施策を検討中。「日清のどん兵衛」ブランドは、だしにこだわっていることへの訴求や、話題性のあるプロモーションで盛り上げたい考えだ。「日清焼そばU.F.O.」ブランドは、商品特長の“ぶっ濃い濃厚ソース”を強みに、インパクトの大きい新商品やイベントを企画中。アニバーサリーイヤーを迎えるカップ麺の3大ブランドに注力し、需要を伸ばしていく考えだ。
