キリンビバレッジの「プラズマ乳酸菌」入り飲料が成長を遂げている。
「プラズマ乳酸菌」入り飲料を含むヘルスサイエンス飲料の1-11月売上収益は前年同期比10%増を記録した。
12月18日、年末会見に臨んだ井上一弘社長は「『プラズマ乳酸菌』入り飲料が大きく成長した。ヘルスサイエンス飲料を柱にしていくという意識が全従業員にやっと根付き『おいしい免疫ケア』については流通企業さまの導入率も上がっていきている」と振り返る。

井上一弘社長
「プラズマ乳酸菌」入り飲料の中で、「おいしい免疫ケア」シリーズは免疫ケアの習慣化の役割を担う。「おいしい免疫ケア」の1-11月販売数量は3割増となった。
これには、年間を通じた生活者の体調管理意識の高まりや季節に合わせたプロモーションなどが奏功したと同社はみている。
営業活動も販売好調を後押しした。
「トータルの認知が以前に比べて上がってきている。そのための活動としてはコミュニケーションのほか、販売部隊で一斉活動を展開して小売店さまを回り冷蔵ケースの下段に6本セットを徹底して提案するといった地道な営業活動をやり続けたことが好調要因の1つ」と語る。
「おいしい免疫ケア」の今年の活動としては、中味とパッケージに磨きをかけるとともに、賞味期限を従来の9カ月から12カ月に延長して、3月4日にリニューアル発売した。
11月4日には「おいしい免疫ケア +ダブルビタミン」を新発売したところ、同商品の年内販売目標を販売開始から3週間で達成した。
ヘルスサイエンス飲料の間口(飲用層)拡大には、6月に新発売した子ども向け「プラズマ乳酸菌」入り飲料「つよいぞ!ムテキッズ」(以下、ムテキッズ)が貢献。
「『ムテキッズ』の発売と合わせて、キリングループの『キリンキッズケア』プロジェクトで全国の幼稚園・保育園に免疫ケアの啓発活動を展開しており、免疫ケアが親子さまとお子さまに伝わり相乗効果が一定程度生まれていると思っている」と述べる。
キリンホールディングスは、幼少期の健康習慣をサポートする「キリンキッズケア」プロジェクトを強化し幼少期からの免疫ケアの啓発を図っている。
昨年12月に開始した「幼稚園免疫ケアサポートアクション」を、子ども向け「免疫ケアサポートアクション」に進化させて、今年、全国3646園の保育園・幼稚園で啓発活動を実施した。
なお「プラズマ乳酸菌」については「数ある乳酸菌の中で2番手の機能認知を獲得した」という。
