4.2 C
Tokyo
1.3 C
Osaka
2025 / 12 / 06 土曜日
ログイン
English
加工食品菓子明治「きのこの山」と「たけのこの里」が絶好調 「山」と「里」の山里亮太さん起用CMなど「きのこの山」50周年施策が奏功

明治「きのこの山」と「たけのこの里」が絶好調 「山」と「里」の山里亮太さん起用CMなど「きのこの山」50周年施策が奏功

 明治のチョコレートスナックの二大ブランド「きのこの山」と「たけのこの里」が絶好調だ。
 10月22日、取材に応じた吉田彰グローバルカカオ事業本部カカオマーケティング部部長が明らかにした。

 「カカオショックなどでのコストアップによる価格改定の影響で無垢チョコレートから周辺サブカテゴリへの流出の動きがあり、チョコスナックカテゴリが大幅に伸長している。こうした中で『きのこの山』と『たけのこの里』も絶好調となっている」と語る。

 インテージSRI+によると、チョコスナック市場の販売金額は4-9月で前年を上回っており、「きのこの山」と「たけのこの里」ブランド合算の出荷金額も同様に前年を大きく上回った。

 二大ブランドの好調要因は、無垢チョコからの流入に加えて、「きのこの山」50周年施策による話題化と需要喚起を挙げる。

山里亮太さんを起用した「きのこの山」50周年CM「どっち派は、変わる。」篇
山里亮太さんを起用した「きのこの山」50周年CM「どっち派は、変わる。」篇

 上期(3月期)は、名前に「山」と「里」が入った山里亮太さんを起用した「きのこの山」50周年CM「どっち派は、変わる。」篇が功を奏したとしたという。

 「『きのこの山』と『たけのこの里』どちらかしか食べない人はユーザー全体の6割を占める。その方たちに、山里さんを起用して“食べていないほうももう一度見つめ直してほしい”といった趣旨で訴求したところ、どちらかしか買わないユーザーの割合が2ポイント低下。人数にして50万人の方が新たに両方食べて下さり、物凄く成功したプロモーションとなった」との手応えを得る。

 8月には最新AIで「きのこの山」派か「たけのこの里」派を判定するイベントを実施して話題化。

「きのこの山発酵バター&キャラメル」(右奥)と「たけのこの里キャラメル&発酵バター」(左奥)
「きのこの山発酵バター&キャラメル」(右奥)と「たけのこの里キャラメル&発酵バター」(左奥)

 10月にはコシノジュンコさんとコラボ。コラボ企画で誕生した「きのこの山発酵バター&キャラメル」と「たけのこの里キャラメル&発酵バター」の大袋タイプ2品は10月14日から期間限定で発売し好スタートを切った。「通常の新商品を遥かに上回るボリュームがついている」という。

 「きのこの山」と「たけのこの里」の大袋タイプの販売金額は2ケタ増で推移。8月に期間限定で発売した「きのこの山のジクカールチーズあじ」も話題化に寄与した。
 「下期も『きのこの山』50周年施策をいくつか予定している」と意欲をのぞかせる。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。