非正社員の人手不足の割合が、業種別でトップの外食産業。少ない人員をカバーするための生産性向上が大きな課題となっている。
外食企業が抱える課題の解決に向けて、サッポロビールでは飲食店向けのオリジナルセミナー「サッポロビヤらぼ」を通じたサポートを行っている。
「サッポロ生ビール黒ラベル」などパーフェクトな樽生ビールの提供方法や接客力アップの秘訣とともに、得意先飲食店の生産性を引き上げるためのカギを伝授する。
「外食頻度が減るなかでも、いいものを食べたい、飲みたいという気持ちに変わりはなく、パーフェクトな生ビールを求めるユーザーは一定数いる。提供品質を高める取り組みが、お客様の満足度向上やリピーターの獲得につながると信じている」(外食営業本部樽生品質グループリーダー 永崎雅也氏)。
オンラインをベースに、飲食店向けに週1回実施している無料セミナー。パーフェクトな樽生ビールに必要な絶対条件「クリーミー」「クリア」「コールド」の“3C”を実現するために、機器の洗浄や樽温度測定、ヘッドの装着方法など具体的なポイントを動画で伝授。さらに、来店客に楽しい時間を過ごしてもらうための接客術もレクチャーする実践的な内容だ。
同社による「ザ・パーフェクト黒ラベル」認定店は、昨年までに約6300店に拡大。26年には8000店を目指す。認定後に樽生ビールの販売数が106.1%(24年/容量ベース)に伸びるなど、着実に実績を重ねている。
人手不足で従業員教育も十分にできない企業が多いなか、「ビヤらぼ」の活用で誰でも一定品質の樽生提供が可能に。一層のサービス向上や顧客満足度アップに貢献している。


