スチール缶リサイクル協会は、このほど24年度のスチール缶リサイクル率およびリデュース率を公表した。
スチール缶のリサイクル率算出にあたっては、市場での消費重量および国内鉄鋼メーカー等による再資源化重量を調査。その結果、24年度のスチール缶消費量は29万3000t、再資源化重量27万6000tとなり、リサイクル率は94.4%と過去最高を更新した。
リサイクル率は2011年度から14年連続で90%以上をクリアし、2025年度を目標年度とする第4次自主行動計画2025のリサイクル数値目標93%以上維持を達成した。
リデュース率は1缶当たり10.06%(3.27g/缶)の軽量化を実現。自主行動計画2025の目標「1缶あたり重量9%軽量化」を4年連続で達成した。
15日の会見で、廣瀬孝理事長(日本製鉄副社長)は、「スチール缶リサイクルの資源循環を支えていただいている関係者に心より御礼申し上げる」と語り、スチール缶は消費者・自治体・事業者の分別・再資源化の取り組みが定着・整備されており、国内で発生する使用済スチール缶は製鉄原料として再資源化されていることなどを説明した。
今後さらなるリサイクル率の向上を図っていくうえで、分別されずに一般ごみとして回収されているものなど、統計が取れない部分をいかに把握するかが課題とした。
協会では「使うほど地球にやさしいスチール缶」のキャッチコピーとロゴマークを作成。9月から協会ホームページ上で啓発漫画を公開し、スチール缶リサイクルの普及啓発を推進している。
また、飲料メーカーや食品メーカーなど、スチール缶を使用している事業者とのさらなる連携強化を推進し、来年度に向けて協会加盟の呼びかけも開始した。












