中部メイカン 地元商材や観光需要に焦点 卸・物流事業とも新規獲得堅調

中部メイカン(岐阜市)は10月10日、名古屋中小企業振興会館で「2025年秋季展示会」を開催した。

当日は、取引先関係者約300人が来場。メーカー172社(ドライ121社、チルド34社、酒類14社、その他3社)が出展し、今秋冬の新商品や注力商品の提案を行った。

中部メイカンオリジナル企画コーナーでは、今年が「昭和100年」に当たることにちなみ、特製年表で国内外の社会情勢やトピック、各年に発売された商品などを網羅。

商品紹介コーナーでは、ドライ部門は「愛知・岐阜・北陸のうまいもん」「全国の味、売場で旅する」「あじわう日本、持ち帰る日本」「代替食品で、時代の先を行く」「まだまだあります!100均商材」などをテーマに陳列。

ご当地メーカーの商品をはじめ、インバウンド需要を意識した地元名産・土産物、健康志向に焦点を当てた注目商品、物価高が進む中で消費者の低価格ニーズに応える商品などを取り揃えた。

今秋の新商品が勢揃い
今秋の新商品が勢揃い

グループ会社で惣菜事業を手掛けるCMDも自社商品をアピール。会場中央には人気の屋台ブースを設置。10社が新商品の試食を行った。

また、中部メイカンが新たな事業の柱として強化育成を進めているロジスティックス事業部が今春に続きブース出展。28年の稼働を目指す安八第二ロジスティクスセンターについて、前回からもう一段進んだ取り組み構想を紹介した。

同社・小寺仁康社長によると、今期(26年3月期)業績は「4-8月累計で売上高が前年比4.5%増の45億9300万円、経常利益は同42.3%増の1億3400万円。売上は既存得意先との取引深耕や新規獲得で増収とした。利益面では、経費増はあったものの営業利益ベースでは前年比微増。投資有価証券の配当増や売却により経常増益となった。物流事業では、着実に新規の運送事業案件を獲得している」とのこと。

外食FC事業は「築地銀だこ」15店舗、「サーティワン」2店舗を運営。「築地銀だこ」は年内に新店開業を予定。

「FC事業は1ブランドにつき20店舗を一つの目安としている。銀だこがその数字に近づいてきたので、今後はサーティワンを増やしつつ、さらに次の業態を模索したい」とした。