日本紅茶協会 ティーインストラクター2025 6名がデザートティーを実演

日本紅茶協会は16日、東京都立産業貿易センター台東館で行われた「JAPAN TEA EXPO2025」会場にて今年のティーインストラクターの顔を選ぶ「ティーインストラクター・オブ・ザ・イヤー2025」を開催。書類審査を通過した6名の日本紅茶協会認定ティーインストラクターがオリジナルティーを実演し、紅茶のおいしさや魅力表現などを競った。

これは紅茶の普及活動の一環として、紅茶に関する専門的な知識や技術を取得したティーインストラクターが、独自に考案した紅茶メニューを実演し、そのテーマ性やパフォーマンスなど競うもので、毎回テーマを変えて実施。12回を迎えた今回は「材料4つでデザート・ティークリエーション(Dessert Tea Creation♪)」をテーマに行われた。

紅茶以外の4つの材料使用という制限を設けてデザートティーを実演。平野孝日本紅茶協会宣伝委員長(片岡物産)が審査委員長となり、竹田一也氏(三井農林)、ティーインストラクターオブザイヤー2024グランプリの八角美恵子氏、田中公子日本ティーインストラクター会会長、宮脇樹里ジュリスエンターテイメント代表取締役らが試飲を交えて審査。今回初めて一般観覧者80名も試飲しながら審査に参加し、100点満点で出来栄えを競った。

競技に先立ち秋庭浩平専務理事は、「競技は単に技術や知識を競うものではない。一杯の紅茶を通して人と人、心と心をつなぎ、その精神を大切にして日々研鑽、努力しているティーインストラクターそれぞれの思いを伝える場だ。競技を通して紅茶の力を感じてほしい」と挨拶した。

大会に参加した6名のティーインストラクター
大会に参加した6名のティーインストラクター

競技は7分の間に紅茶のテーマ性や紅茶の魅力を伝えるパフォーマンス、できあがり、おいしさ、総合評価などを100点満点で行われ、審査の結果、石山美紗さんの作品「紅茶みたらし発酵ミルクティーラテ」がグランプリを獲得。記念の盾と賞金10万円が贈られた。

石山さんの作品は、醤油とみりん、葛粉、牛乳を使い、和の香り「みたらし」の香ばしい甘さが紅茶の芳醇な香りを引き立てた優しい味わいのミルクティーで、総得点715点を獲得。準グランプリには加藤かおりさんの作品「ぷるふわ。メルトハニーメイプルミルクティー」、3位には尾崎美紀さんの作品「キャンディ・ポワール~紅茶でパティストリー~」が選ばれた。

総評の中で平野審査委員長は「今回は4つの材料を使ってレシピを競ったが、これほどバラエティに富んだメニューが出てくることにとても驚いた。まさに発酵した紅茶だからこその成せる技だと思う。いま紅茶は再びブームが訪れている。ティーインストラクターの皆さまには、この大会を機に様々なデザートティーのレシピを広めてほしい。協会としても皆さまの活躍の場を広げ、これからも様々な活動を行う」と挨拶した。