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流通・飲食小売イオン「トップバリュ」 コメ代替需要に照準 お得な冷凍ワントレー・パスタ・おやつパンなど続々

イオン「トップバリュ」 コメ代替需要に照準 お得な冷凍ワントレー・パスタ・おやつパンなど続々

イオンは、食品値上げや米(コメ)の価格上昇による消費変化に対応するため、下期もプライベートブランド(PB)「トップバリュ」でお得感ある新商品やリニューアル品を続々と発売する。なかでも主食を代替できる米飯類、麺類、パン類に注力。価格訴求の「ベストプライス」として、ボリューム満点で本体498円の冷凍ワントレー、メロンパンなど人気の12種類をそろえた手軽なおやつパン、麺の量や塩分を抑えたタテ型カップ麺(税別98円)などを順次投入していく。

■PB値下げ第2弾を10月から

9月30日に「トップアバリュ下期価格戦略と秋の新商品発表会」を開催。

イオントップバリュの土谷美津子社長は「物価上昇が続きお客様の消費マインドは非常に厳しい。今年の食品値上げは1~9月で2万品目と昨年を大きく上回る」と概況を説明。「お客様から価格と価値を両立させたPBへの期待がますます高まっている。当社は生活必需品を中心に、取引先に迷惑をかけないよう様々な工夫を重ねてコスト削減を追求。10月から追加で60品目を値下げする」との施策を明らかにした。

土谷美津子社長(中央)
土谷美津子社長(中央)

「トップバリュ」の値下げは4月の75品目に続き2回目。その効果は大きく、今春は対象品目全体の売上前年比が5割以上伸びた。

10月実施の対象は「早ゆでスパゲッティ3分 500g」が新価格178円(旧198円)、「鮭フレーク」が同378円(同448円)など。圧倒的なスケールメリットを生かした計画的一括生産や全量買い取りを軸にしているが、コメ価格上昇でもパックご飯の「国産米3個パック」は同378円(同398円)を実現。稼働率が落ちる夏場をフル活用してコスト削減につなげたという。

■冷凍ワントレーでガッツリ飯

下期の新商品は、コメの価格上昇を念頭に手頃な主食メニューを拡充。

冷凍食品のワントレーが好調に推移しており、「ベストプライス」の「ガッツリ飯×ガッツリ飯」シリーズで新ラインアップを11~12月に投入。食べ応えを求める男性をターゲットに、「豚スタミナ丼&ペペロンチーノとからあげ」など400g以上のボリュームで498円を実現した。

新提案で「アレンジできる冷凍米飯」を9月発売。「ガーリックライス」など3種のベースライスで、コスパに貢献しながら手作り感とボリューム感も満たす。

コメ代替で菓子パンの需要が高まっていることから、「ベストプライス おやつパン」シリーズを11月発売。「メロンパン」118円、「つぶあんクロワッサン」128円など12品。コンビニや専門店より手頃な価格で買える。

カップ麺「ヌードルフィット」(11月発売)は新価値商品に位置づける。麺重量を約2割減、塩分を約3割減とし、ライトな一杯でシニア層や女性らのニーズに応える。価格98円もポイント。

「バリラ」ブランドの冷凍パスタは価格を498円(旧698円)に変更。本格的なおいしさはそのままに、麺の重量や具材などを見直し買い求めやすい価格とした。

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