キリンビールはこのほど、ノンアルコールチューハイの新ブランド「キリン 氷ゼロ スパークリング」を立ち上げ、8月26日に「シチリア産レモン」(350㎖缶)を投入。10月28日には期間限定の「グレープフルーツ」(350㎖缶)を発売する。
ノンアルコールビール、ノンアルコールRTD市場は伸長を続けており、生活者の健康意識の高まりに加え、ライフスタイルや価値観の変化から、今後も成長が見込まれている。ノンアルコールのヘビーユーザーは日本国内に約440万人存在する一方、ライトおよびノンユーザーは約6700万人おり、ノンアルコール商品の潜在需要は大きい。新ブランドでは同社が過去のノンアルコール商品の開発で培った特許技術により、お酒のような飲みごたえを実現。商品を通じて生活者の意識変化につなげる。
新ブランドのコンセプトは「みずみずしい果実感とお酒のようなおいしさの、爽快で心浮き立つノンアルコールチューハイ」。ノンアルチューハイを購入しないチューハイ好きをターゲットとしている。「シチリア産レモン」も「グレープフルーツ」もクリア果汁を使用することで雑味のない果実感を楽しめるのが特徴。価格はオープン、店頭150円前後を想定している。12月までに約30万ケースの販売が目標。
マーケティング部カテゴリーマネージャーの木村正一氏は「ライト・ノンアルコールユーザーのノンアルコール商品に対するイメージは『おいしくない』や『事情があるときに仕方なく飲む』といったネガティブな印象を持つ人が多いことが分かっている。当社が魅力的でおいしい商品を提供することで、こうした人々の意識をノンアルコール商品を酔わずにお酒気分を楽しめて『生活を豊かにしてくれるもの』に変えていきたい」と意欲をみせている。