キリンビール福岡工場は夏の交通安全県民運動(7月10~19日)の期間中に当たる7月17日、福岡県立朝倉東高校で全校生徒480人に向けて飲酒運転根絶授業を実施した。
福岡県の条例では飲酒運転を見かけた際の警察への通報が義務化されているが、福岡県警が実施した飲酒運転に関するアンケート調査では通報義務を「知っている」と回答した人は全体の5割強。10代は2割強と年代が下がるほど認知度は低くなることが明らかとなった。この調査結果を受け、地域における飲酒運転根絶への意識を高めていくべく今回キリンビール福岡工場と朝倉警察署で初めて高等学校において同授業を行うこととなった。
キリンビール福岡工場では飲酒運転は法律で禁止されていること、不幸な事故を起こす可能性が非常に高い行為ということを授業を通じて啓蒙することに努めた。
主な授業内容は▽アルコールで酔うメカニズム▽不適切な飲酒(20歳未満飲酒、イッキ飲み、妊娠中・授乳期の飲酒、飲酒運転)▽お酒の効用▽福岡県の飲酒運転の現状など。
今回の飲酒運転根絶授業について朝倉東高校でアンケートを募ったところ、358人から回答があり98%がとても有意義だったおよび有意義だった、73%が授業で聞いたこと感じたことを周りの人に話したいと回答した。
「海の中道大橋飲酒運転事故について、授業を通じて詳細に説明できたことで生徒の皆さんが事故の悲惨さを強く実感してくれた。彼らの多くがこの事故の教訓を風化させてはいけないという意識を持ってくれたことは同じ過ちを繰り返さない社会の実現に向けて大きな意味があったと感じている」(キリンビール福岡工場)としている。