明治 東京・深沢に“できたて”チーズ店 工房直結で鮮度追求、冷凍販売も

明治は7月3日、新たな国産乳製品ブランド「FRESH CHEESE STUDIO」の製造工房と体験型店舗を一体化した「FRESH CHEESE STUDIO 深沢工房店」(東京・世田谷区)を開業した。

朝に仕込んだ“できたて”チーズを提供し、イートイン中心の体験型店舗として営業する。6月27日には関係者向けの試食会が行われ、できたてチーズを使ったアレンジメニューが振る舞われた。

新店舗は、表参道店の営業終了を受け、製造工房を併設した新たな形で開業。工房直結とすることで、鮮度と臨場感を一層高めた。提供する“できたて”のモッツァレラチーズは、放牧乳ならではのコクと青草の香りが特長。原田悠暉工房長は「春の青草の香りを感じられるほど鮮度にこだわった。ブラウンスイス乳ならではの濃厚さも特長」と話す。

北広牧場取締役の若杉真吾氏もビデオで登場し、「ブランド立ち上げからかかわってきた。自然に近い酪農で、その土地にしかないミルクの魅力を伝えていきたい」と語った。

「FRESH CHEESE STUDIO 深沢工房店」
「FRESH CHEESE STUDIO 深沢工房店」

会場では“できたて”のブッラータチーズに加え、1年以上かけて開発された冷凍タイプの「十勝ブッラータ FROZEN」も披露された。帝国ホテルの杉本雄総料理長が監修し、急速冷凍技術によって賞味期限500日を実現。従来のチルド品では2日程度だった日持ちが大幅に改善されたことで、業務用や遠隔地への販路拡大も見込まれる。杉本氏は「これはチーズというより“美味しい生クリーム”。様々な料理に合う」と評する。冷凍商品は店舗および帝国ホテルのオンラインモール「ANoTHER IMPERIAL HOTEL」で購入できる。

店舗の代表的な提供メニューとして、「十勝ブッラータ バジルサーモン 温玉添えサラダプレート」(2000円程度)や、シリアルと冷凍チェリーを組み合わせたアレンジなどを用意。今後はチーズ作り体験や地元食材とのコラボメニュー、ブッラータチーズの端材を活用したピザなど、サステナブルな商品開発にも取り組む。