九州アクセス会は7月3日、福岡市のホテル日航福岡で2025年度「日本アクセス経営方針説明会」、「九州アクセス会」総会を開催。塩見茂之審議役西日本営業部門長補佐九州エリア統括が登壇し大要次の通り説明した。
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2024年度の九州エリアの決算概況として、九州単体の事業規模は1517億円(売上高926億円、3PL通過額591億円)。温度帯別売上構成比はドライ321億円(38.7%)、チルド378億円(45.6%)、フローズン130億円(15.7%)、物流収入その他事業97億円。業態別の売上高はリージョナルチェーン493億円(59.6%)、DgS(ドラッグストア)170億円(20.6%)、ナショナルチェーン89億円(10.7%)、業務用・卸売他76億円(9.2%)の計828億円となった。ナショナルチェーンは前年を割り込んだが、DS業などのリージョナルチェーンやDgSが好調。特にDgSは、対前年比108.2%と大きく伸長している。
2025年度の重点施策・計画について、九州エリアのスローガン「実践」を掲げている。九州生鮮デリカ営業部ではデリカ市場への総合的な取り組みを強化し、2025年度の売上目標を対前年比105%とする。年々増加を続けている九州エリアのDgS業態に惣菜売場を提案するほか、観光客向けの即食ニーズが高まっている沖縄のデリカ市場に向けて、事業会社のジーマアクセスと力を合わせて総菜売場の導入と拡大を行う。
さらに地域密着型のデリカテナント企業さまへの商流・物流2つの観点からの取り組みを強化する。商流面では商品企画から売場導入までの一貫したサポート体制を実現。全国の成功事例を元にした売場提案や店舗ごとの課題解決に努め、売場の改善支援に取り組む。物流面では当社の強みである低温を生かした提案や九州管内の物流拠点を活用した効率的な供給体制を構築。デリカテナント企業さまとの協業関係を深化させることで地域の食文化と消費者ニーズに沿った売場づくりに注力する。
九州商品・営業推進部の商品課では、アクセス会会員企業さまをはじめとする取引先企業さまの窓口、営業推進課では当社の戦略商品の窓口として、日々の情報交換から新商品の提案、販促施策の相談までを幅広くサポートさせていただく。2025年度の売上目標をドライ105%、チルド104%、フローズン106%とする。取引先さまに最も近い立場として、売上拡大や業務効率化に向けたサポートを継続。情報力の強化に取り組み、各支店のセールスにタイムリーに情報発信することでより効果的な営業活動を実践する。
さらに社内外の連携を強化し売上拡大につなげていく。取引先さまの商品情報や販売方針を社内セールスにしっかりと落とし込むことで拡売の課題解決を図る。また販売戦略を明確にすることで前年実績を上回る売上と物量の確保、新商品の市場浸透を目指す。
Delcyなどの開発商品や留型・専売・先行商品、当社の重点カテゴリーである酒・菓子・ノンフードの取り組みを強化する。得意先さまの商談に同行し提案の質を高めることで、商品採用率の向上を図る。
また、当社営業担当者向けに勉強会を開催することで商品理解と提案力の底上げを実践する。これらの取り組みを一つ一つ着実に積み上げていく。