キリンビバレッジは「世界のKitchenから」ブランドで夏場の“おいしく熱中症対策”を進化させる。
5月29日、取材に応じた橘美佳マーケティング部ブランド担当主務は「ブランドとしては引き続き『ソルティライチ』を中心に育成していくことに変わりはないが、『ソルティライチ』の強みが発揮できる夏場に、より幅広いお客様に手に取っていただけるように『夏のミカタ、まかせて。』をテーマに掲げたコミュニケーションを展開して夏のイメージを強めていきたい」と語る。
商品は「ソルティライチ」と5月13日に新発売した「ライムソルト」の2品を軸足に置く。「夏場の最盛期に向けて2品のセットで提案を強めていきたい」と意欲をのぞかせる。
「ソルティライチ」1ケースと「ライムソルト」1ケースが抽選で100人に当たるSNSキャンペーンを5月30日まで実施し「最盛期にもキャンペーンを計画している」という。

6月からはデジタル広告を展開している。
生活者との接点拡大として「ソルティライチ」のパウチタイプや濃縮飲料「ソルティライチベース」も引き続き展開していく。
「熱中症対策アドバイザー」の活動も継続。同社は2019年から、社員の「熱中症対策アドバイザー」資格取得を進めている。
現在155人の資格取得者が全国各地でセミナーなどの啓発活動を実施している。
熱中症の重篤化を防止するため労働安全衛生規則が改正され、6月1日から事業者に職場における熱中症対策が義務付けられたことにも対応する。
「法人系のお客様に向けて、熱中症予防や熱中症になったときの対応などの知識をしっかりとお伝えできるように活動を行っている」と述べる。
環境省は熱中症のさらなる注意喚起に向けて、4月24日から熱中症特別警戒アラートを新設。熱中症特別警戒アラートが発表されると、クーリングシェルター開放の義務が生じる。
その際の備えとして、同社は昨年、23自治体に「ソルティライチ」約7200万本を提供。今年は提供箇所・提供数量ともに拡大していく。
