7.4 C
Tokyo
9.5 C
Osaka
2026 / 02 / 11 水曜日
ログイン
English
トップニュース苦境の缶詰 原料難とコスト高で減産続く 昨年も1割減

苦境の缶詰 原料難とコスト高で減産続く 昨年も1割減

日本缶詰びん詰レトルト食品協会がまとめた、24年(1~12月)の缶詰びん詰国内生産量は191万t(実箱換算3億741万箱)、前年比4.1%減少した。このうち、飲料缶詰を除いた一般食料缶詰びん詰は21.2万t(3020万箱)、前年比7.9%減。一般食料缶詰(飲料を除く丸缶)の生産量は14.6万t(1988万箱)、前年比9.5%減となった。

主要品目では、まぐろ、ゆであずき、うずら卵水煮、カレー類、飯類等で増加したが、かつお、さば、いわし、さんま、みかん、栗、混合果実、スイートコーン、やきとり、その他ソース類、スープ類など各分野の主力品目が減少し、全体の生産量は前年に引き続き大きな減少となった。

水産缶では、まぐろが4.2%増(349万箱)と唯一増加したが、原料事情の悪化やコスト高により、主力品が軒並み減産。さば6.9%減(224万箱)で6年連続のマイナスとなった。いわし16.8%減(104万箱)、さんま20.6%減(41万箱)と厳しい状況が続く。まぐろ・かつお類(ツナ)は0.5%減(547万箱)。まぐろが伸長したが、かつおが9.3%減(198万箱)と落ち込んだ。

果実缶は、みかん10.3%減(70万箱)、もも12.5%減(26万箱)、混合果実16.2%減(79万箱)など、ほとんどの品目で減産。天候不順や後継者不足により加工用原料の確保が課題となっている。

野菜缶は、ゆであずき(1.1%増、72万箱)が業務用向けの2号缶を中心に増加。スイートコーンは17.1%減(109万箱)、北海道産が増加したが、それ以外が減少。主要品目のたけのこが9.6%減(16万箱/大缶)、トマトが3.6%減(20万箱)、その他豆類が2.3%減(34万箱)となった。

食肉缶では、うずら卵水煮が8.2%増(10万缶)、業務用需要の回復に伴い3年連続で増加した。やきとりは8%減(56万箱)だった。

なお、2024年の缶詰輸入量は63.8万t、前年比2.2%増。国内生産および輸入量、輸出量を加味した2024年の一般食料缶詰びん詰供給量は84.7万t、前年比0.3%減だった。

レトルト食品生産量 約50万t、8483万箱

24年(1―12月)のレトルト食品国内生産量は49.9万t(8483万箱)。従来の統計対象は「アルミ箔をラミネートし加圧加熱殺菌した袋詰の食品」だったが、透明パウチやトレー入り製品など容器包装材の進化や消費者の利便性の高まりに対応し、24年より調査・集計対象を「加圧加熱殺菌した袋もしくはトレー詰の食品」に変更したため、前年対比の算出を行っていない。

缶詰・瓶詰国内生産数量

関連記事

インタビュー特集

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。