全国包装米飯協会 拡大する需要に対応 海外に向けて発信も

全国包装米飯協会は5月22日、都内で今期の通常総会を開催した。

あいさつした会長の佐藤元氏(サトウ食品社長)は昨今のコメをめぐる状況に触れ、パックごはんの需要拡大に拍車がかかっていることを説明。

「少子高齢化や生活スタイル変化から、時短やコスパを考えてパックごはんを賢く使うことが消費者のニーズに合っているのだと思う。お客様の信頼に応える製品を作り続け、業界が発展することを目指したい。コメの高騰が落ち着けば、世界に打って出ることでさらに発展するものと期待している」と述べた。

近年の簡便ニーズ拡大で市場が急拡大するパックごはん。昨年は相次いだ震災や豪雨、南海トラフ地震臨時情報の発令などで備蓄意識が高まったことに加え、コメの需給不安による需要増加も重なり、協会加盟企業の合計生産量は前年比110・9%と大きく伸びた。

協会では、今年もWEBサイトなどを通じて国内外への幅広い情報発信を行う方針。昨年に成田空港で実施した外国人向けの周知活動に続き、訪日観光客に向けたアピールを強化。また大学のオープンキャンパスや学校説明会などで、新生活を始める人や大学生への周知も実施する計画だ。

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