長野市とマルコメは5月7日、地域活力の創出に向けた包括連携協定を締結した。災害時の飲料水・食品の供給・提供、長野市産品の販売や情報発信、フレイル予防などの取り組みを進める。
長野市とマルコメは7日、市内のマルコメ本社で包括連携協定の締結式を行った。長野市の荻原健司市長、マルコメの青木時男社長が協定書に署名。包括連携協定を通じ、新たな地域活力の創出に取り組む考えだ。
協定の目的は、お互いが有する人的資源と知的資産を活用し、相互の幅広い連携・協力関係を深め地方創生に取り組むことで、新たな地域活力の創出に寄与すること。協定事項は▽災害時の応援に関すること▽市産品等の活用及び魅力向上に関すること▽健康の増進に関すること▽その他本協定の目的を達成するために必要な事項に関すること――の4項目。
荻原市長は「マルコメの皆さまには、長野市を代表する食文化の一つである発酵食品を中心に食のPR、食を通じた観光のPRにお力添えをいただいていることに心から敬意と感謝を申し上げたい」とあいさつ。
令和7年度予算編成の4つの柱の一つに「健康・福祉」を掲げたことを紹介したうえで「特に健康の分野で、マルコメの皆さまの発酵食品などを活用し、食文化の推進、観光の推進にお力添えをいただくことは市の取り組みとも相通ずるものがある」とした。
青木社長は災害時の応援について「食の供給、水の提供の部分で本当にお力添えできればと考えている」、長野市産品の情報発信について「さらに長野市と一体になって発信していこうと思っている」と意欲を示した。
さらに青木社長は、発酵食品8団体・企業によるコンソーシアム「発酵バレーNAGANO」が5月下旬に同社本社の駐車場スペースを活用し、初のマルシェを開催することを紹介。包括連携協定を通じ、まちの賑わいを広げていきたい考えも強調した。
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