6.8 C
Tokyo
3.2 C
Osaka
2025 / 12 / 31 水曜日
ログイン
English
逆光線(コラム)自己認証GRAS見直しで議論

自己認証GRAS見直しで議論

トランプ政権により混乱しているのは貿易だけではない。米国では食品の安全性政策の行方に注目が集まっている。

▼米保健福祉省のケネディ長官はFDAに自己認証GRASの見直しを命じた。GRASはFDAから与えられる安全基準合格証。一般に安全とみなされた食品素材や添加物などのリストを指す。今回の見直しの対象は事業者が自主的に安全性を評価したケースだ。

▼グローバルニュートリショングループは、アシシュ・タラティ弁護士による「GRAS制度の変更は業界の反発やリソース不足などから困難。リスクの高い物質の特定と禁止に注力した方が効果的」と指摘。同氏は「自己認証制度に変更はないだろうが、FDAによる監視強化や訴訟リスクが高まる可能性がある」とした上で、安全性データの精査、追加試験、規制動向の監視を準備すべきと企業の対策を紹介した。

▼一方、ケネディ氏は「GRASの抜け穴をふさぐ立法措置を検討している。米国を再び健康にするために必要なステップ」と安全性確保の必要性を訴えており、混とんとした状況が続きそうだ。

関連記事

インタビュー特集

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。