11 C
Tokyo
7.9 C
Osaka
2025 / 11 / 11 火曜日
English
流通・飲食旭食品 連結6千億円を突破 M&Aでペース加速
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

旭食品 連結6千億円を突破 M&Aでペース加速

旭食品の25年3月期連結売上高が6000億円を突破した。竹内孝久社長が7日、大阪市で開かれた近畿旭友会において速報値として報告。

連結の売上高は前年比107・7%の6042億円、経常利益は71億円の増収減益。前期は菓子卸の丸高商会、オーストラリアの水産卸・TFFA、輸入卸のイマイをグループ化した。

竹内社長は「過去は大体10年で1000億円増をクリアしたケースが多かったが、M&Aや得意先の伸長により売上が急激に伸びている」と説明。「TFFAとイマイについては、経常利益率が15~16%と魅力的な事業ゾーンだ。中間流通業を中心に置き、周辺事業を付加していきたい」と述べた。

一方、利益に関しては、ベースアップによる人件費と物流費の高騰が減益要因となった。竹内社長は「内部・外部とも環境が劇的に変わっている。今までは売上高をクリアし、売上高総利益率が苦戦しながらも販管費を抑制することで経常利益を上げてきた。これからは販管費が下がらないという前提で経営しなければならない」と指摘。生産性向上へ向けた活動や、エリアカンパニー制の拡大によりコスト構造を変える考えを示した。

また、農業やファンドなど新会社の設立を進めており、「地域問屋ならではの事業とは何かを考え、新たな問屋機能を増やし売上につなげる」と強調した。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点