伊藤園はチチヤスと共同開発したデザートベース「ヨーグルチェ」シリーズを3月31日に新発売し、家庭内でのおやつ需要獲得を目指す。
同シリーズは、“牛乳と混ぜてとろ~り固まる”をうたうデザートベース。牛乳の分量で食感が変わり、飲むヨーグルト風ドリンクやヨーグルト風デザートなどに仕立てることができる。加えて、同商品はチチヤス独自の乳酸菌「ST9618」を配合し、おいしく手軽に乳酸菌を摂取できる。フレーバーは「バニラヨーグルト味」と「いちごヨーグルト味」の2種類を取り揃える。希釈飲料市場が拡大していることや、乳酸菌飲料のおやつ需要が伸びていることに着目した。
3月28日発表した伊藤園のマーケティング本部野菜・果汁・乳酸菌・機能性・フードブランドグループの堀悠子氏は「希釈飲料市場が伸長する中、『ヨーグルチェ』は市場の中でも珍しいフレーバーの商品のため導入していただきやすい」と語る。
乳酸菌飲料のおやつ需要については、外部データを引き「乳酸菌飲料は朝食時からおやつ時に飲用シーンが変化している」と指摘する。このような見方のもと、「ヨーグルチェ」はヨーグルトフレーバーのデザートの中でも、乳酸菌が摂れるという点や、希釈タイプのため1本で複数杯分を作ることができ、好みの食感で楽しめる点を強みとする。
今後は約200店舗の店頭で試食販売を実施。店頭では作り方を紹介した動画を流しトライアルにつなげる。牛乳とのクロスMDも計画している。
販売の面でもグループのシナジーを発揮する。3月31日から4月30日までは、対象店舗で「楽しく食べよう チー坊デザートフェア」を開催し、チチヤスのキャラクター「チー坊」のついた伊藤園商品などを陳列。2社の対象製品をいずれか税込700円以上購入すると、「チー坊ポーチ」がプレゼントされる。
チチヤスのマーケティング部販促課部長の平田和裕氏は「当社は2011年に伊藤園グループ入りしてから、グループシナジーを活用した合同企画を展開してきた」と振り返る。
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