4.4 C
Tokyo
5.2 C
Osaka
2026 / 02 / 13 金曜日
ログイン
English
加工食品菓子米菓、主力ブランドが好調 24年市場は4%増の2485億円

米菓、主力ブランドが好調 24年市場は4%増の2485億円

 米菓各社の主力ブランドが好調に推移している。国産米の価格高騰などのコストアップを吸収すべく、生産品目を絞り込み主力品に集中していることが一因。チョコレートなど他の菓子カテゴリと比較して値頃感があることから定番以外の売場も獲得してアソートタイプの伸びが顕著となった。

 亀田製菓は、「亀田の柿の種」「ハッピーターン」「亀田のつまみ種」「無限シリーズ」「技のこだ割り」「こつぶっこ」の重点6ブランドに政策を集中したことが、増収増益基調の前期(3月期)業績に寄与。

 この中で「亀田のつまみ種」は、コロナ禍で行動が制限される中、ミックス米菓へのニーズが高まり引き続き好調に推移。「一品一品のクオリティの高さと複数の種類を一度に楽しめるバラエティー感が非常に評価された」(髙木政紀社長COO)と振り返る。

 三幸製菓は「雪の宿」「丸大豆せんべい」「新潟仕込み」「粒より小餅」の主力ブランドの伸長に加えて「わが家のテッパン」が絶好調となった。

 「わが家のテッパン」は7種の素材の味わいが楽しめる混菓商品。2022年に発売開始以降、急成長を遂げており前期(9月期)は65%増を記録した。

 「当社では米菓の新商品を月間10万ケース程度の販売規模へ育成するのには10年かかると言われていた。『わが家のテッパン』はわずか3年でその規模に達した。家飲みのお供として需要を獲得できているようだ」(山下仁社長)との手応えを得る。

 岩塚製菓も「岩塚の黒豆せんべい」「味しらべ」「田舎のおかき」「大袖振豆もち」「ふわっと」の主力ブランドが軒並み好調となった。
特に好調なのが「味しらべ」。西日本で最も高い伸びをみせつつ全エリアで販売ボリュームが増加傾向にある。

 「『味しらべ』の売上高を第3四半期(3Q)累計でみると前年に対して、前々期が15%増、前期が10%増、そして今期が19%増を記録し勢いが衰えない」(槇大介社長COO*取材時3月)という。

 栗山米菓も同様に「ばかうけ」「瀬戸しお」「星たべよ」の主力ブランドが力強さをみせ増収に貢献し前期(3月期)売上高は前年を上回る270億円を見込む。

 ぼんちは前期(3月期)、「ぼんち揚」「海鮮揚煎おじゃこ揚げせん」海鮮揚煎えび揚げせん」が2ケタ増で推移し、売れ筋トップの「ピーナツあげ」は5%程度伸長している。

 天乃屋の前期(8月期)売上高は11%増の107.6億円。「歌舞伎揚」「古代米煎餅」「おこげ煎餅 醤油味」「もち麦粒ごとおせんべい」「ざらめ煎餅」などの好調が牽引した。

米菓市場 出典:インテージSRI+
米菓市場 出典:インテージSRI+

 インテージSRI+によると24年米菓市場の販売金額は前年比4%増の2485億円。

 インテージ市場アナリストの木地利光氏は「市場規模の増加には、値上げによる価格上昇の影響もあるが、種類別に24年対19年比を見ると、揚げせんべいが23.9%増、アソート品を含むその他が20.2%増と大きく伸長。数量でも底堅く推移していることがうかがえる。コスパよく手軽に準備できるおつまみとしての需要を取り込んでいるものと考えられる」との見方を示す。

関連記事

インタビュー特集

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。