低迷する「うずら卵」に革命を 天狗缶詰、新商品第2弾はスイーツ

国内トップクラスの国産うずら卵メーカーの天狗缶詰は、低迷する国産うずら卵の需要回復を目指し「うずら革命」を合言葉に新商品の開発に取り組む。

甘いミルク風味の「みるくうずら」、スプレッドとして使える「うずタルコンポタ風味」の2商品を愛知大学の学生と共同開発。4月30日まで、キャンプファイヤーのクラウドファンディングで支援を募っている。

学校給食で人気のうずら卵は、24年2月の誤嚥事故以降に需要が大きく低下。同社では縮小するうずら農家のためにも、需要の早期回復を模索してきた。その第1弾として、Web制作などを行うアクアリングと共同で栄養バランスと使いやすさを追求した新商品「UZU-HABI(ウズハビ)」を共同開発。クラウドファンディングを行い、目標金額を超える支援があった。第2弾となる今回は、愛知県東三河県庁が主催する学生マッチング事業で24年9月から、愛知大学の学生と共同開発を進めてきた。

「みるくうずら」は、おやつ感覚、スイーツ感覚で食べられるカスタードクリームのような優しい甘さが特徴。あんみつやフルーツポンチなどのトッピングとしても楽しめる。

「うずタル」は、規格外品を活用したサステナブルな商品。鶏卵に比べて黄身の割合が多いうずら卵をつぶし、コーンを加えることでコーンポタージュのようなクリーミーな味わいに仕上げた。

クラウドファンディングの終了後、5月上旬から量産をスタートし、5月下旬ごろからリターン品として「みるくうずら」「うずタル」「ウズハビ」を発送する予定。その後は学校給食やカフェメニューなどへの提案、イベント出展やキッチンカーなどで魅力を発信していく考え。

また、今回寄せられた支援は、新商品の改良やさらなる新商品の開発に役立てていく。

株式会社アピ 植物性素材