「万博漬け」田辺でPR、パビリオンで梅干漬け展示 25年後に開封し配布

紀州梅の会(会長:真砂充敏田辺市長)は、2025年大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「EARTH MART」との共同プロジェクトとして、万博開始期間中にパビリオン内で和歌山県産梅干を漬け、25年後の2050年に配布する「万博漬け」プロジェクトを実施する。これに先駆け、2日、記者発表会を田辺市役所(和歌山県田辺市新屋敷町)で開いた。会場には真砂会長、「EARTH MART」プロデューサーの小山薫堂氏、同会梅干部会部会長の杉本宗一氏(紀州綜合食品社長)、若梅会会長の濱田朝康氏(濱田社長)らが出席した。

小山氏は、15年前に梅干のプロデュースで初めて田辺市を訪れ、その後もプライベートで熊野古道を訪れるなどして地域との縁を育み、今回の企画につながった。

「万博漬け」展示イメージ - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「万博漬け」展示イメージ

「EARTH MART」は、「いのちをつむぐ」をテーマに、日本や世界の食材、年間消費量、進化する冷凍食、子どもが考えた未来のお菓子などを展示。有限の資源の大切さやそれを分け合う喜びを伝える。万博漬けについては、2025年産紀州梅が収穫となる6月に県内の梅メーカーらが漬け込み作業し展示開始する。樽は一部が透明になっており、梅の変化を目で見て楽しめる。漬け込み量は1トンを予定。来場者には25年後、梅干を実食できる引き換えチケットを配布する。さらに、来場者の想いを「絵馬型カード」に残し、「万博漬け」とともに25年後の未来へと託す。2050年には田辺市内にて開封と梅干の引き換えイベントを開催予定。

株式会社アピ 植物性素材