ヤオコーは3月21日、「ヤオコー綾瀬店」(神奈川県綾瀬市)をオープンし、綾瀬市に初進出した。
神奈川県では相模原市・平塚市・藤沢市・川崎市・横浜市に出店。同県でこれまで空白地帯であった海老名・綾瀬エリアで新たな商圏を形成していく。
同店は、県道42号線(綾瀬中央通り)沿いの旧綾瀬市消防本部跡地に建てられたショッピングセンター(SC)「the market Place 綾瀬」に入居。
同SCには4月中旬にユニクロ、2027年度にカインズ、ケーズデンキも入居予定となっている。
綾瀬市には鉄道駅がなく、車での移動手段が交通の要になっている。
「綾瀬市の自動車保有台数は0.98台で、神奈川県平均と比べると0.3台多いという状況」(ヤオコー)という。

生活者の行動範囲が広いことを想定し、周辺については戸建てや集合住宅が多く、小・中学校などもあり、子育て世帯中心のエリアとなっている。
「最も多いお客様は30~49歳のヤング層で、家族構成としては3~4人家族を想定。次に40~59歳のヤングミドル層、家族構成としては2人家族を想定する」。
年間売上は初年度22億円を予定。
売上構成比は生鮮37%、グロサリ46%、デリカ17%を計画。
商品数(SKU数)は1万6020品。内訳は生鮮1040品、グロサリ1万4640品、デリカ340品。
鮮魚はヤングファミリー層を意識して即食需要に対応した盛り合わせを強化。

オープン時の青果の目玉は、愛知県豊橋産の「フルーツミニトマト」やオーストラリア産の「種なし赤ぶどう(スウィートネクター)」、「おれのぶどう」など。
日配では中華麺を強化。「グルテンフリーや個食を中心に品揃えを増やし、個食の中華麺の売場は、ヤオコー(計195店)の中で綾瀬店が最大となっている」と語る。
ドライ食品は、ヤングファミリー向けに子ども菓子を強化。「最近流行りのグミにも力を入れており、ハード系から果実系など複数の種類を取り揃えている」と述べる。
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