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農水畜産業水産ニッスイ 完全養殖「黒瀬ぶり」を体感 東京ミッドタウンでイベント

ニッスイ 完全養殖「黒瀬ぶり」を体感 東京ミッドタウンでイベント

ニッスイは完全養殖「黒瀬ぶり」を使った特別メニューを試食できるイベント「ニッスイ 百年割烹」を3月19~23日の期間、東京ミッドタウン(東京都港区)で開催している。年間を通じて理想的なおいしさを実現したブリの「にぎり寿司」「照り焼き」「カルパッチョ」をワンプレートで堪能できる。

テーマは「百年後の未来に想いを馳せる料理店」。会場内では未来の食について考えるパネルや、完全養殖の解説などを掲示。「完全養殖『黒瀬ぶり』を実際に味わうことで、持続可能な食の未来に向けた当社の取り組みを知っていただければ」(同社)。試食は調理方法が異なるブリの3メニューを提供。食べた後、受付で渡された専用のカードに「100年後も残したい魚料理」への想いを記入し、特設コーナーに吊るす流れとなっている。試食は各日の予定数量が無くなり次第終了。

完全養殖とは天然の稚魚に依存しないサステナブルで最先端な養殖スタイルで、限りある海洋資源への負荷を低減する取り組み。「黒瀬ぶり」は、ニッスイグループの黒瀬水産(宮崎県串間市)が人工種苗を使用して成魚まで育成し、水揚げ後は速やかに加工、鮮度を保った状態で出荷する。いけすのある志布志湾の沖合いはブリの育成に最適な環境で、食感や肉質に優れたおいしさのブリに仕上がるという。

オープニングに鈴木福さん
オープニングに鈴木福さん

黒瀬水産の立川捨松社長は「和牛と同様に優れた特性を持つブリを親魚として育成。世代を重ねるごとに品質を向上させられる。親魚の育成をコントロールして年間5回の採卵を実現し、四季を通じて脂がのったブリを提供できることも特長」とアピールする。

イベントのオープニングには俳優の鈴木福さんが登場。「黒瀬ぶり」を使った3メニューを試食し、おいしさに驚くとともに、100年後も残したい魚料理には「お寿司」を挙げた。

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