食品メーカーなど7社 「ツジツマシアワセ」料理披露 偏った栄養は前後でツジツマ合わせ!

味の素社など食品メーカー及びレシピ動画メディア運営会社などが参画し、栄養バランスのよい食生活を実践する新しい手法「ツジツマシアワセ」を提案するプロジェクト(事務局は”楽しく栄養バランス”普及プロジェクト)を昨年7月から展開しており、そのメディア発表会が18日に開かれた。

ツジツマシアワセの基本的な考え方について山口卓也事務局代表(味の素)は、「栄養バランスを考えて食べることは忙しい現代人には重荷だ。好きなものを好きな時に食べて幸せになることを肯定し、偏った栄養バランスは前後の食事でツジツマを合わせられる。一食で栄養バランスを完璧にするのではなく、前後の食事で緩やかにツジツマを合わせることが大事」と説明。プロジェクトでは生活者がツジツマシアワセを実現できるよう、参加企業が3000以上のメニューをウエブサイトで掲載。掲載メニューにはそれぞれの栄養バランスに応じた「ツジツマシアワセ」マーク(「野菜よし!」「たんぱく質よし!」「塩分よし!」「飽和脂肪酸よし!」「ゴールデンバランスマーク」)を表示している。

発表会では、約8割の人が「栄養バランスを考えた食事を考えるのは難しい」と答え、子育て女性の7割が「栄養バランスを考えたメニューを考えるのは面倒」と答えているなどの調査結果も披露された。

管理栄養士で料理研究家のおすぎ氏は、「栄養バランスに完璧を求めると料理のハードルが上がってしまう。厚生労働省から一日の栄養摂取基準が示されているが、習慣的な目安として示されているだけであり、毎日の栄養を完璧にするのは難しい。栄養は一週間単位で緩くツジツマを合わせればよい」とし、楽しい食事のあとはツジツママークを参考にして前後で食事の参考にしてほしいと語った。

食品メーカーなど7社と山口卓也氏(左)、速水もこみち氏と近藤千尋氏(中央)
食品メーカーなど7社と山口卓也氏(左)、速水もこみち氏と近藤千尋氏(中央)

ゲストとして参加したタレントでモデルの近藤千尋氏は、「子どもたちには苦手野菜の味を消すために味付けを濃い目にすることもあり、塩分が気になる」などとし、自身や家族の食にまつわる悩みやエピソードを披露。プロジェクト・アンバサダーでタレントの速水もこみち氏は、「一食ごとに栄養をきっちり考えるだけではなく、前後を調整しながら、体と相談をしながらツジツマを合わせることで、ストレスのない好きな食事を楽しんでほしい」とし、「ツジツマシアワセは立ち上げ当初より共感してプロジェクトであり、様々なレシピを通して多くの人にこの取組みを届けたい」と語った。

発表会ではツジツマシアワセ・プレゼンマッチと題し、参加した7社が自社の食材を使ったツジツマシアワセメニューを発表。味の素は「えびとブロッコリーの和風炒め」、江崎グリコ「トマトと彩りピーマンのハッシュドビーフ」、エブリー「鶏むねねぎ塩つくね」、キッコーマン「ケチャップと生しょうゆで!タコライス」、エスビー食品「トマトの炊き込みごはん」、J-オイルミルズ「トマト・ブロッコリーのレンチンおかず」、ハウス食品「カットトマトで作る無水チキンカレー」を披露した。

株式会社アピ 植物性素材