三菱食品は2月18~19日の2日間、東京ドームシティプリズムホールで業務用展示会「REIWA STYLE COLLECTION」を開催した。出展メーカー数は181社(163小間)。外食・給食チェーンやホテル・レストラン、リクエ登録の飲食店ユーザーのほか、業務用食材卸や酒販卸店関係者など、2日間で4000人以上が来場した。
フードサービス本部主催の業務用展示会は今年で4年目。食のプロフェッショナルに向けて、三菱食品の調達力や機能、提案力を披露した。会場入口では、「地域創生」をテーマに、北海道から九州まで各地域の特長あるメーカー16社が出展。地域特産品の魅力を紹介するとともに、リクエでの取り扱いを通じて地域と飲食店をつなぐ取り組みを強化する方針を示した。
企画提案ゾーンでは、国産牛肉VS海外産牛肉(食感改良材による軟化加工済)、天然秋鮭VS国産完全養殖サーモンの食べ比べを実施。原料の安定供給への関心が高まる中、進化する養殖技術や加工技術を実感してもらうことで、食の新たな可能性を提案した。
地域・サステナブルでは、垂下式カキ漁で世界初のMSC認証を取得した岡山県邑久町漁協の蒸し牡蠣と、牡蠣殻を肥料として活用したお米を使用した牡蠣めしを提供。牡蠣がつなぐ地域循環の取り組みを紹介した。
そのほか、日本酒の楽しみ方を広げる「サケハイ」や、天ぷら・寿司に続く日本食メニューとしてインバウンド向けに「おでん」「うなぎ」を提案。欧州のJFE社や北米など、三菱食品のプラットフォームを活用した輸出事業の取り組みも紹介した。
卸店向けに請求書代行サービス
大手外食事業者や業務用卸・酒販店向けの機能提案コーナーでは、ベンダー(メーカー)と得意先が在庫情報を共有できるシステムや受発注支援、請求書発送代行サービスなどの新たな取り組みを披露した。
05年にスタートしたリクエ事業は首都圏エリアで現在特約店8社、24年度の売上高は215億円、累計顧客数4万5000軒に達する見通し。新たな取り組みでは請求書発行代行サービスを開始。既存サービスよりも割安で、WEB発行や郵送代行を選択できる業務用卸店向けのサービスとして注目を集めていた。
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