12 C
Tokyo
11.9 C
Osaka
2025 / 12 / 16 火曜日
ログイン
English
トップニュースエバラ食品 焼肉・涼味メニュー強化 個食新カテゴリー創出も

エバラ食品 焼肉・涼味メニュー強化 個食新カテゴリー創出も

エバラ食品工業は2025年度上期、「焼肉メニューのバラエティ化」「涼味メニューの提案強化」「個食新カテゴリーの創出」に取り組む。焼肉のたれカテゴリーやプチッと調味料シリーズの取り組みを通して新たな価値の創造を図る。

同社はこのほど、横浜市の同社本社で春夏新商品説明会を開き、マーケティング戦略の骨子、焼肉のたれカテゴリーやプチッと調味料シリーズの取り組みを明らかにした。今後のテーマに「お客さまに価値を実感してもらえる独自食品の開発・販売」と「外部環境や生活者ニーズの変化をとらえた機動的な対応」を掲げ、3つの戦略を推進する。

焼肉メニューに関しては、「黄金の味」のバラエティアイテム(「旨にんにく」「濃熟」「濃厚焙煎ごま」)のパッケージ・品質変更、「おろしのたれ」のリブランドを実施。個人の好みに合った味わいの提案、たれを選ぶ楽しさの提供に加え、「『いつものたれにプラス1本』という提案をしていく」(商品開発部商品開発一課・石井敦史課長)。

「黄金の味」は、「旨にんにく」のにんにく感を強化する一方、3品のパッケージを変更。素材のイラストとテイストをセンターに配置し、ブランドらしさを踏襲しながら各アイテムの品質特徴を訴求することで「プラス1本」を促進する。

同ブランドではスタンダードタイプの「甘口」「中辛」「辛口」とバラエティタイプ3品、プレミアムタイプ2品を展開。20年春からバラエティアイテムを拡充してきたが、25年春から「今ある商品をしっかりと育てる。そういう期間にしたい」(同)考えだ。

「おろしのたれ」は、「オニオン&ビネガー」を新発売する一方、「おろしのたれ」「にんにくのたれ」をリニューアルした。おろしの具材感に加え、シリーズ感、汎用性の訴求を強化する。

焼肉のたれカテゴリーについては、プロモーションを通して新規顧客の獲得と既存ユーザーの奥行拡大を図る。「黄金の味」「おろしのたれ」「焼肉ザクだれ」のTVCMをそれぞれ需要期に投下。「黄金の味」では「味わいの広がりをしっかりと訴求する」(マーケティング部販売促進課・山田俊輔課長)。「おろしのたれ」ではかけだれを訴求。デジタル施策、店頭施策にも力を注ぐ。

涼味メニューに関しては、「プチッとうどん」の「ゆず塩鯛だしうどん」を新発売し、「プチッとうどんプラス」の「ジャージャー麺」の素を再発売した。酷暑への機動的な対応と鶏肉・豚肉レシピの拡充、メニューの季節感演出に取り組む。

「プチッとうどん」は、5月の連休明けまで濃厚系アイテム、5月の下旬からさっぱり系のアイテムの売上が伸びることを踏まえ、「両方をしっかりと品揃えしていくことで、上期を通してブランドをしっかりと届ける」(石井課長)。

個食新カテゴリーの創出に関しては、「プチッと中華」を新たに投入。「回鍋肉」「青椒肉絲」「麻婆豆腐中辛」を新発売した。少人数世帯への対応、中華カテゴリーの活性化、簡便・時短ニーズの充足に取り組む。

「プチッと中華」は、「『大皿料理』ではなく、カジュアルかつ個食に特化した『お手軽中華』のイメージで定着を図る」(同)。プチッと調味料の中でも「『プチッと鍋』『プチッとうどん』に続く第3の柱としてしっかりと育てていきたい」(同)考えだ。

プチッと調味料シリーズについても、プロモーションを通してシリーズの認知拡大とトライアル促進を図る。「プチッとうどん」では「明太子うどん」のTVCMを投下。「プチッと中華」でも発売時の3~4月、需要期の6~7月にTVCMを投下する。デジタル施策、店頭施策にも力を注ぐ。

関連記事

インタビュー特集

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。