パスタ供給量、昨年は30万t突破 コロナ特需以来4年ぶり 家庭での利用が増加

日本パスタ協会の発表によると、24年のパスタの国内供給量は30万9406t(前年同月比6.3%増)。内訳は国内生産量14万6380t(4.3%増)、輸入量が15万8131t(8.1%増)、輸出量が422t(6.4%減)だった。

国産パスタは年間を通じ堅調に推移。ロングパスタは12万446t(4.8%増)、ショートパスタは2万5924t(2.2%増)だった。国産パスタのうち家庭用は8万1109t(6.5%増)、業務用は6万5271t(1.7%増)。家庭用が55%、業務用が45%だった。

輸入パスタはロングパスタが14万7583t(9.0%増)、ショートパスタが1万205t(3.7%減)。卵入りは343t(0.5%増)。輸入国の内訳は、イタリアが6万9537t(3.8%増)、トルコが6万8183t(10.6%増)、米国が1万5452t(19.2%増)と主要3か国とも増えた。CIF価格は197.3円で、前年より2.8円安い。国別ではイタリアが219.1円/㎏、トルコが159.1円/㎏、米国が286.2円/㎏だった。そのほかの主な輸入国はUAE、ギリシャ、エジプトなど。

国内産パスタの堅調ぶりが目立っている。背景にあるのは家庭内でのパスタ喫食率の増加。国内メーカーならではの早ゆで、結束タイプの出荷が好調だ。国産パスタは高い品質や、日本人のライフスタイルに合った特徴で支持を広げている。24年は簡便だけでなく味や食感を訴求した商品が登場している。25年はその新たな動きが本格化しそうだ。市場は新たなフェーズに入った。

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