ニッチ志向の強いアイテムが目立つ、今年のプリマハム春夏商品。
「マスを狙うのではなく、シーンやユーザーを明確化した。加工肉の市場が大きく伸びないなかで、ターゲットを絞ることで刺さる商品をご提案。市場拡大につなげたい」(1月30日の会見で開発本部商品企画部長・岡島周市氏)。
スナック菓子を思わせるパッケージでひときわ目を惹くのが「ギルティソーセージ ガーリックバターチーズ」だ。
高まる健康志向の一方で、近年は“背徳の味”“ギルティ(罪ある)”を謳う食品も増加。ときには我慢せず好きなものを食べたい、という欲求を刺激する。
同社によれば、こうしたコンセプトがウインナーでも受け入れられるのか調査したところ、自分へのごほうびとして高カロリーでもおいしいものを求めるユーザーが一定数いることが分かった。
チーズ、バター、ガーリックの“背徳トリオ”による食べ応え満点のソーセージ。あえて狙うのは若年女性層だ。
「チートデー(我慢せず好きなものを食べる日)に、女性に食べてもらいたいということを明確にした」(岡島氏)。
ストレス発散、がっつり食べたい、健康や出費を気にせず背徳感を楽しみたい、といった女性の欲求に応える。社内でも中高年男性の評判はイマイチだった一方、若手女性社員からは「おいしい」と好評だったという。
YouTubeで女性インフルエンサーを起用した「ギルティ女子会」も企画するなど、話題性を高めながら商品育成を図る考えだ。
「ギルティソーセージ」は3月発売。130g、希望小売価格398円(税込)。